カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

5月11日(4)富神崎→波立海岸

投稿日:2011年5月27日

頑張ってるぞ!東北!! ツーリング[鵜ノ子岬→尻屋崎 5]2011年5月11日

 薄磯海岸北側の富神崎からは、海沿いの県道382号を行く。途中、通行止区間はあるものの、かなり走れた。県道382号近くの「かんぽの宿いわき」は海岸のすぐ近くなのにもかかわらず、それほどの被害は出ていない。日帰り入浴は営業中。避難所にもなっているようだ。その近くでは大津波にもめげず、すでに田植えを終らせている水田があった。日本の農民の米づくりへの執念を見る思いがした。
 まさしく「頑張ってるぞ!東北!!」。
 昨年泊まった舞子温泉「よこ川荘」もかなりの被害を受けたが、懸命に再建に向けた工事をしていた。
「できるだけ早く再開しますよ!」
 というおかみさんの声には元気があった。

大津波に襲われた新舞子浜
田植えの終った水田


「かんぽの宿いわき」は営業中
舞子温泉「よこ川荘」はまもなく再開


 国道6号に出ると、国道沿いの大型温泉施設「いわき蟹洗温泉」は大きなダメージを受けて休業中。海岸のトンネルを抜け出た波立海岸はさらに大きなダメージ。「焼きはまぐり」の波立食堂は無残にも建物がつぶれていた。ほかの国道沿いの食堂も軒なみやられていた。
 その中で、海岸にある波立薬師は無傷で残っていた。さらに驚いたことには、岩の上に立っている赤い鳥居も無傷で残っていたことだ。
 波立海岸では「神仏の加護」を見る思いがした。

県道382号北側の通行止地点
大きな被害の出たいわき蟹洗温泉


波立薬師は無事!
大津波にやられた「波立食堂」


波立海岸を走る国道6号は通行可
波立海岸に岩場に立つ鳥居


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