アドレス日本巡礼[372]
投稿日:2016年6月16日
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秩父三十四ヵ所めぐり 2009年6月19日
「秩父三十四ヵ所」第24番札所の法泉寺は長い石段を登っていく。全部で116段あるという。ハーハー息を切らして登りつめたところに本堂の観音堂がある。本尊は聖観音。寺の案内板には次のように書かれている。
この札所は三間四面方形づくりで江戸中期になるもので、唐様を随所に配し、変化のある意匠をこらした妙味のある本堂であります。特に唐戸は凹字形に後退してつけ、左右に仁王像をまつり、八角形で変わったつくりをみせています。本尊は聖観音一木造りの座像で、像高は25センチ。室町時代の作で宋朝風のものだといわれています。養老元年(717年)の昔、越前の大徳泰澄、夢のお告げにより、この霊地に加賀の白山を勧請したものといわれ、本尊も当山より現れた観音像を安置奉祀したものといわれています。また、武州恋ヶ窪の遊女が口内の病に悩んでいたところ、秩父の修行僧が一本の楊枝を与え、「白山の観音を信じて用うべし」と教えた。遊女は歓んで信心し、その楊枝で口内をそそいだところ、ただちに癒えたという縁起があります。
つづいて25番の久昌寺へ。「秩父三十四ヵ所」の札所は秩父盆地にかたまっているのでじつにまわりやすい。相棒のアドレスの機動力を存分に活かし、次々にまわっていく。スズキの125ccスクーターのアドレスは「巡礼旅」には最適だ。
久昌寺の山門には「御手判寺」と書かれた額がかかっている。この御手判寺は久昌寺の別名。御手判寺の寺名は、秩父霊場を開いたとされる性空上人が冥府に招かれて閻魔大王の前で経典を読んだ際、礼としてもらった石の証文と石の手判のうち手判をここ久昌寺に納めたことによる。証文の方は「西国三十三ヵ所」第24番の中山寺に納めたという。
久昌寺の参拝を終えると、近くの「弁天茶屋」で昼食にする。「ざるそば」(600円)を食べたが、本格派の秩父そばでうまかった。
Category: 秩父四十四ヵ所めぐり