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生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

ジクサー150分割日本一周[27]

投稿日:2020年6月22日

中国一周編 17(2017年3月4日)

長門の一宮「住吉神社」

長門の一宮、住吉神社にやってきた

長門の一宮、住吉神社にやってきた

住吉神社の大鳥居

住吉神社の大鳥居

住吉神社の開運絵馬

住吉神社の開運絵馬

 長門の国府所在地、長府を後にすると、長門の一宮の住吉神社に向かう。

 長府の南の印内で国道2号は下関駅前に通じる国道9号と分かれるが、この交差点を右折して、国道2号を行く。長府トンネルを抜け、中国道の下を通り抜けたあたりの右手に住吉神社はある。

 ジクサー150を駐車場に止め、鳥居を通り抜けると、神池を左に見ながら赤い橋を渡る。そこには青銅の狛犬。何ともユニークな表情をした狛犬だ。豪壮な造りの楼門をくぐり抜け、拝殿の前に出る。参拝したあとは裏手にまわり、本殿を見る。

 本殿は九間社流造で、5ヵ所に千鳥破風を附した建築。第1殿には表筒男(うわつつお)・中筒男(なかつつお)・底筒男(そこつつお)の住吉大神の荒魂が祀られている。第2殿には応仁天皇、第3殿には武内宿祢命、第4殿には神功皇后、第5殿には建御名方命(諏訪明神)が祀られている。

 現在の本殿は応安3年(1370年)に守護大名の大内弘世が造営した室町建築で国宝に指定されている。九間社流造というのは全国的にも珍しい建て方で、写真のように一間社流造の5神殿を相の間で連結し、ひとつの屋根で覆って各神殿に千鳥破風を附している。屋根は檜皮葺。各神殿には祭神を祀る玉殿があり、これも国宝になっている。

 住吉神社は鬱蒼とおい茂る樹林に囲まれている。山口県下の植物はすべてこの森で見られるというほどの自然の宝庫なのだ。

 神社の案内板には次のように書かれている。

 住吉神社の境内を覆いつくすように生い茂る樹林は、住吉神社社叢として古来より神域として崇められ保護されてきました。現在もほとんど人の手が加えられていません。約9000平方メートルの社叢を形成している樹木の特色は暖地性植物が多いことです。とくに常緑広葉樹林が大半を占め、コジイを優勢種としてナナメノキ、ヒメユズリハ、タブノキ等の巨木の中に、イタガシ、ヤマビワ、オガタマノキ、コバンモチ、モッコク、タイミンタチバナ、イズセンリュウ、ニセジュズネノキ、ルリミノキ、ツルコウジ、ハナミョウガ等の樹木が見られます。また林床植物ではテイカカズラ、アリドウシ、ツルコウジ等、41科80種が繁茂していることが確認されています。

 住吉神社の参拝を終えると、下関の中心街へ。唐戸を通り、下関駅前でジクサー150を止めた。東京から1286キロだった。

赤い橋を渡っていく住吉神社の青銅の狛犬住吉神社の楼門

赤い橋を渡っていく 住吉神社の青銅の狛犬 住吉神社の楼門

住吉神社の拝殿住吉神社の本殿住吉神社の御神木の大楠

住吉神社の拝殿 住吉神社の本殿 住吉神社の御神木の大楠

住吉神社の森下関の唐戸の交差点下関駅前に到着。ここから国道191号になる

住吉神社の森 下関の唐戸の交差点 下関駅前に到着。ここから国道191号になる

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