カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

東北を走ろう! 峠編

投稿日:2011年4月30日

東北の絶景峠を走ってみよう

 東北の峠は何といっても奥羽山脈を越える峠がいい。こうしてベスト10を選んでみると、すべてが奥羽山脈の峠になる。さすが東北の脊梁山脈。すばらしい眺望の峠が多いし、峠の周辺にはいくつもの温泉があるし、巣郷峠や栗駒峠のように峠上の温泉もある。それになによりも奥羽山脈の峠を越えると、「奥羽」の奥州と羽州の違いがよくわかる。さー、奥羽山脈の名峠を目指して東北を走ろう!

峠名のあとの数字&アルファベットは『ツーリングマップル東北』のページ数、位置を示しています。たとえば傘松峠の89I-1は89ページのI-1を意味しています。

1、傘松峠 かさまつとうげ[青森県](89I-1)
R103の北八甲田と南八甲田を分ける峠(写真)。峠からわずかに下った睡蓮沼からの八甲田連峰の眺めはすばらしい。目の前には高田大岳が聳えてる。


2、発荷峠 はっかとうげ[秋田県](84I-1)
R103の十和田カルデラ外輪山の峠。十和田湖を見下ろす展望台の中では一番のおすすめ。写真のように十和田湖を一望。峠周辺は紅葉の名所。正面には御鼻部山を見る。


3、見返峠 みかえりとうげ[秋田県・岩手県](73H-1)
アスピーテラインの秋田・岩手県境の峠(写真)。岩手側には南部富士の岩手山がそびえ、秋田側には幾重にも山々が連なっている。ここから八幡平の山頂に登れる。


4、巣郷峠 すごうとうげ[秋田・岩手](56D-1)
R107の秋田・岩手県境の峠(写真)。峠上には巣郷温泉。「峠の湯」、「福寿荘」、「クアハウス」の日帰り湯がある。冬期通行可のゆるやかな峠。


5、栗駒峠 くりこまとうげ[秋田県・岩手県](51F-3)
R342の秋田・岩手県境の峠(写真)。岩手県側に須川温泉の「須川高原温泉」、秋田県側に秋田須川温泉の「栗駒山荘」。土産物店もある。目の前には栗駒岳(1627m)がそびえている。


6、花山峠 はなやまとうげ[秋田県・宮城県](51D-4)
R398の秋田・宮城県境の峠(写真)。温泉めぐりには絶好。秋田県側には大湯温泉や子安峡温泉がある。子安峡の大噴湯はすごいぞ!


7、笹谷峠 ささやとうげ[山形県・宮城県](33I-6)
R286の宮城・山形県境の峠。クマザサが峠を覆いつくしている。山形県側の幾重にも重なりあった山々を見る。ここは奥羽を結ぶ最古の峠。写真は山形県側の登り。


8、刈田峠 かったとうげ[山形県・宮城県](29H-2)
蔵王エコーラインの宮城・山形県境の峠。峠からはリフトで刈田岳の山頂に登れる。そこから見下ろす御釜は絶景。蔵王を一望できる。写真は山形県側の登り。


9、鳩峰峠 はとみねとうげ[山形県・宮城県](29C-6)
R399の福島・山形県境の峠(写真)。山形県側の眺めはすばらしい。眼下に米沢盆地が広がり、その向こうには飯豊連峰、朝日連峰の山々が連なっている。


10、土湯峠 つちゆとうげ[福島県](19B-2)
R105旧道の峠。吾妻山と安達太良山の間を越えていく。峠(写真)からは磐梯山を中心とする会津側の山並みを眺める。峠上で磐梯吾妻スカイラインが分岐する。

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