第193回 新山高原林道
投稿日:2012年1月14日
2010年 林道日本一周 東北編2
爽快ワインディングで、高原地帯を走り抜ける
北上山地の新山高原からはダート5・2キロの新山高原林道を走り、「風車街道」のスリーグリーンラインに出た。
新山高原から和山高原、貞任高原へと、遠野市、釜石市、大槌町の2市1町にまたがるこのエリアには、何基もの発電用風車が林立している。総数43基、出力4万2900KW、約3万世帯分の発電量だという。
スズキDR-Z400Sで高原の風を切って走る。全線舗装のスリーグリーラインは気持ちよく走れるワインディングロード。
北上山地の高原地帯を走り抜け、さきほどの笛吹林道との分岐点を過ぎ、国道340号に出た。
分岐点には「西国巡礼」や「馬頭観音」、「庚申塚」などの石碑が立っている。
またそこには、
「ここは大槌街道と小国街道の分岐点で、かつては駄賃づけの馬の鈴の音がにぎやかに鳴り、祭文(さいもん)語りや歩き巫女など、さすらいの旅人たちが往来して諸国の物語をつたえました。この近くの元山伏の北川家には、8体のオシラサマがまつられています。オシラサマはマントを着た小人のような形をし、長者の娘と愛馬の悲恋の物語を持つ養蚕の神様です」
と書かれた案内板も立っている。
国道340号で遠野へ。
国道沿いにある「伝承園」(入館料310円)を見学。入口にはかっぱ像。
ここには曲り家の「菊池家」や『遠野物語』の話者、佐々木喜善の記念館などがあるが、「御蚕神堂」にまつられている千体のオシラサマは圧巻だ。
そのまま国道340号を走り、遠野の町中へ。
JR釜石線の遠野駅前でDRを停めた。
より大きな地図で 林道日本一周東北編2 を表示
今回のエリア:昭文社ツーリングマップル東北 64