カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

アドレス日本一周 west[76]

投稿日:2013年2月13日

天草県の県庁所在地

熊本←長崎
←佐賀←福岡←山口←広島←岡山←兵庫←大阪←和歌山←徳島←香川←愛媛
←高知←徳島←和歌山←奈良←和歌山←三重←愛知←静岡←神奈川←東京

 天草・上島の栖本からさらに国道266号を行く。柿塚峠のトンネルを抜け、幅の狭い本渡瀬戸に沿って走り、両側がループの瀬戸大橋で天草・下島に渡る。天草市の中心の本渡は天草・上島側にもまたがっているが、市街地の大半は天草・下島側になる。
 本渡からは国道324号を行く。島原半島の口ノ津港へのフェリーの出る鬼池港でアドレスを止め、前日に立った島原半島最南端の瀬詰崎を今度は天草側から見る。
 通詞大橋でつながっている通詞島に寄り、砂洲でつながっている陸繋島の富岡半島に入っていく。富岡の町並みを走り、長崎半島の茂木港にフェリーの出る富岡港でアドレスを止めた。港の一角には白っぽい石が積み上げられているが、これが磁器の原料になる天草・下島特産の「天草石」だ。
 富岡港からは正面の高台上に見える富岡城址に行ってみる。本丸の櫓などが復元され、城址はビジターセンターになっている。この富岡城も「島原の乱」の激戦地。天草四郎を首領とする天草の一揆軍はここで激しく戦かったあと、海を越えて島原半島に渡り、島原の一揆軍と合流して原城にたてこもった。
 難攻不落の富岡城の城下町、富岡は天草の中心地だった。明治維新の廃藩置県では天草県が誕生し、県庁は富岡に置かれた。富岡はそんな歴史を持つ町なのだが、今ではすっかり忘れ去られたような存在になっている。
 富岡城址につづいて富岡半島西端の四季咲岬へ。駐車場にアドレスを停めると、岬突端の灯台まで遊歩道を歩いていく。そこからは東シナ海へとつづく天草灘の大海原を見た。

IMG_0300_smallIMG_0302_small

天草・下島の本渡を出発
鬼池港の岸壁


IMG_0303_smallIMG_0304_small

鬼池港から対岸の島原半島を眺める
イルカの通詞島


IMG_0309_smallIMG_0310_small

富岡湾の砂浜
富岡港のフェリー乗場


IMG_0316_smallIMG_0312_small

山上の富岡城址
本丸の一部が復元された富岡城


IMG_0313_smallIMG_0311_small

富岡城址を歩く
富岡城址から見下ろす富岡の町


IMG_0305_smallIMG_0306_small

四季咲岬に到着
四季咲岬の灯台


IMG_0307_smallIMG_0308_small

四季咲岬から見る長崎半島
四季咲岬から見る天草・下島の海岸線


Comments

Comments are closed.