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生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

アドレス日本一周 west[116]

投稿日:2013年3月26日

沖縄最北の地

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 伊平屋島の前泊港を出発。
「伊平屋島一周」の開始だ。最北端の田名岬を目指して北へと走る。
 まずは伊平屋島のシンボル、「念頭平松」でアドレスを止める。大きく枝を広げた松の周辺は公園になっている。そこには次のように書かれている。

念頭平松は、あたかも唐傘を広げたような形をしており、高さ7・8メートル、枝張り14・5メートル、胸高直径1・2メートルの大きさをしています。このような見事な枝張りは、リュウキュウマツの代表的な形態を示すものとして貴重です。伝説によると、今から約500年前に植えられた兄念頭松といわれる美しい松がありましたが、山太筑之という男が盗伐し、そのたたりで死んでしまいました。そこで、兄の霊を供養するために、その弟たちがこの念頭平松を植えたといわれています。念頭平松の優美さは、昔から多くの人々に絶賛されてきました。

 そこには、念頭平松と田名の乙女を讃えた次のような琉球民謡も書き添えられている。「念頭平松の枝持ちのちゅらさ、田名のみやらびの身持ちちゅらさ」
 「ちゅらさ」は美しさとか良さの意味のようだ。この念頭平松は沖縄県の天然記念物に指定されている。
 次に「天岩戸伝説」が伝わるクマヤ洞窟を歩き、伊平屋島最北端の田名岬に立った。そこには灯台。田名岬は沖縄最北の地で、奄美諸島の与論島よりも北になる。
 田名岬からは島の西側を南下。東シナ海を右手に見ながら走る。その途中ではヤギの群れを見た。放牧しているヤギなのか、それとも野生化したヤギなのか。
 夕日が東シナ海に落ちていく。島の南端まで行き、野甫大橋でつながっている野甫島を見た。そして夕暮れの前泊港に戻ってきた。
「伊平屋島一周」は31キロだ。
 港近くの「伊平屋観光ホテル」に泊まる。ここは観光ホテルの名前とは裏腹に、看板ひとつかかっていない鄙びた宿。部屋の窓を開けると、目の前が海。椰子が風に揺れている。何という気持ちの良さ。
 シャワーを浴びてさっぱりしたところで夕食。客はぼく一人だ。
 まずはオリオンビールで乾杯。夕食のタマンの刺身とミーバイの煮魚はうまかった。ご飯にはタマンの魚汁がついている。忘れることのできない「伊平屋観光ホテル」の魚三昧の夕食。1泊2食の宿泊費は4500円だった。

第21日目:那覇→伊平屋島
2008年10月21日
走行距離:174キロ(合計5,168キロ)
費用:
残波岬の灯台 200円
琉球村 840円
ガソリン 526円
昼食 770円
今帰仁城 400円
伊平屋島へのフェリー(往復) 12,450円
宿泊(朝食つき) 4,500円
ビール 500円
合計 20,186円
総計 272,183円


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伊平屋島の前泊港を出発!
田名岬を目指して北へ


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伊平屋島のシンボルの「念頭平松」
「念頭平松」の碑


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クマヤ洞窟の岩山
伊平屋島の太平洋岸を行く


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伊平屋島最北端の田名岬
田名岬の灯台


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伊平屋島の東シナ海の海岸線を南下
東シナ海に落ちる夕日


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野甫大橋でつながる野甫島を見る
前泊港に戻ってきた


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オリオンビールで乾杯!
「伊平屋観光ホテル」の夕食


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