カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

アドレス日本一周 east[19]

投稿日:2013年8月6日

カソリ52歳、想い出の温泉地

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2008年11月24日

 いわき市内の「岬めぐり」を終えると、海沿いの県道382号を北へ。舞子浜の松林の中を走り抜け、四倉からは国道6号を行く。
 波立海岸では短いトンネルを抜け出たところにある波立薬師を参拝。アドレスをそこに停め、名勝の弁天島に橋で渡った。そのあと波立薬師とは国道6号をはさんで反対側にある「波立食堂」で「焼きハマグリ定食」(800円)を食べた。
「波立食堂」はぼくの好きな食堂。波立海岸に来ると、ここで海を見ながら食事をするのが大きな楽しみなのだ。
 国道6号を北へ。
 久之浜では殿上崎の北側にある久之浜漁港に立ち寄った。ここでも岬と漁港はセットになっている。岬が漁港を守っている。
 いわき市から広野町、楢葉町と通り、富岡町に入ったところで岩井戸温泉に寄っていく。ここには3軒の温泉宿があるが、一番奥の「うめだや旅館」(入浴料500円)の湯に入った。
「うめだや旅館」はなつかしの宿。「50代編日本一周」(1999年)のときは、同行してくれた昭文社の桑原さんと一緒に泊まった。その日はちょうどぼくの52歳の誕生日。湯から上がると、
「おめでとう52歳の誕生日!」
 ということで、桑原さんとは何度もビールで乾杯した。桑原さんは乾杯のたびに、52歳を強調するのだった。
 「サハリン縦断」(2000年)を一緒に走ったメンバー全員が、「うめだや旅館」に集合したこともある。その夜は盛大な宴会で腰が抜けるほどに飲んだ。
 ということで「60代編日本一周」で入った岩井戸温泉は11回目になる。
 国道6号に戻るとさらに北へ。
 富岡町から大熊町、双葉町を通り、浪江町では出口温泉「出口の湯」(入浴料250円)に入った。「出口の湯」は渋い温泉だ。無味無臭の赤茶けた湯。浴室の入口には常連客の赤く染まったタオルがずらりと並んで干されていた。
「出口の湯」から上がると、国道6号を一気に北へ、南相馬市、相馬市、新地町と通り、宮城県に入った。

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波立薬師を参拝
弁天島に渡る


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波立海岸の「波立食堂」
「波立食堂」の「焼きハマグリ定食」


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久之浜漁港と殿上崎
岩井戸温泉「うめだや旅館」の湯


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出口温泉「出口の湯」


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