カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

アドレス日本一周 east[81]

投稿日:2013年10月13日

2等船室を独占

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2008年12月4日

 稚内港から礼文島行きのハートランドフェリー「サイプリア宗谷」に乗船。礼文島までの料金はアドレスともで5070円。この季節、ライダーはもちろんのことだが、旅人の姿はまったくない。2等船室の乗客は自分一人。のびのびとした気分で乗れるというよりも、何か申し訳ないような気分になってしまった。
 11時10分、「サイプリア宗谷」は稚内港を出港。甲板に登り、寒風に吹かれながら離れゆく稚内を眺める。フェリーは野寒布岬の近くを通過していくが、岬の赤白2色の北海道で一番高い稚内灯台がはっきり見える。宗谷湾の長い海岸線を一望。その先の宗谷岬も見える。日本海の外海に出たところで、あまりの寒さに耐えきれず、2等船室に戻った。
 暖かな船室内でひと息入れたところで、再度、甲板へ。切る風は一段と冷たくなっていたが、じっと我慢して船上からの日本海を眺めた。
 日本海に浮かぶ礼文島と利尻島には目を吸い寄せられてしまう。礼文島の最高峰、礼文岳(490m)に雪はまったく見られないが、利尻島の利尻富士で知られる利尻山(1721m)は、山の3分の2ぐらいは雪化粧をしていた。
「サイプリア宗谷」は礼文島に向かって一直線に突き進んでいく。礼文島がどんどん大きく見えてくる。そして稚内港を出港してから2時間後の13時10分、礼文島の香深港に到着。下船すると岸壁にアドレスを止め、礼文島に上陸した喜びをかみしめた。島への上陸というのは特別な思いがある。
 香深港前の食堂「さざ波」で昼食。「タコ天丼」(1000円)を食べた。礼文島のタコはうまいのだ。

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「サイプリア宗谷」に乗船
稚内港を離れていく


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右端に野寒布岬の稚内灯台が見える
2等船室の乗客は自分一人


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日本海に浮かぶ利尻島
礼文島が大きく見えてくる


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礼文島の香深港に到着
礼文島の香深港に上陸


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食堂「さざ波」の「タコ天丼」


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