カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

アドレス日本一周 east[115]

投稿日:2013年11月24日

北海道一周、3,228km

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2008年12月11日

 北海道唯一の城下町、松前を出発。国道228号で函館へ。北海道最南端の白神岬でアドレスを止め、津軽海峡対岸の津軽半島北端の龍飛崎を見る。白神岬を過ぎたところでは白神漁港、吉岡漁港と寄っていく。集魚灯を満艦飾のようにつけたイカ釣船を見る。これらの漁船の漁火を昨夜、白神岬で見たのだ。
 吉岡から福島へ。
 福島は「横綱の町」。ここは千代の山と千代の富士という2人の横綱の出身地。2人の記念館が町の中央にあり、玄関口には2人の像が建っている。
 福島の「セーコーマート」でホットのカンコーヒーを飲み、体をあたためたところで福島峠を越える。強烈な寒さ。峠を下った尻内の町を過ぎると雪になった。雪に降られながらアドレスを走らせる。函館の町並みを望む上磯まで来ると本格的な雪になった。
 最後は激しく降りしきる雪をついて走り、12時、函館港のフェリー埠頭に到着。すぐさま青森までのチケットを買い、出港直前の道南自動車フェリーの「びなす」に飛び乗った。「びなす」はぼくが乗船するのと同時に雪の函館港を離れた。
 すぐさま甲板に駆け登る。雪は一段と激しくなり、あっというまに視界がなくなる。函館山は雪雲の中に隠れ、まったく見えなかった。
 これにて「北海道一周」の終了。第1ステージの「函館→根室」が1096キロ、第2ステージの「根室→稚内」が1067キロ、第3ステージの「稚内→函館」が1065キロで合計すると3228キロになった。
 甲板から船室に入ると、自販機で「まるちゃんの赤いきつね」を買って食べ、そのあとは暖房の効いた船室でぐっすりと眠った。2等船室に乗客の姿はほとんどなく、ほんの数人程度だった。

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松前を出発
白神岬から津軽半島を見る


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白神岬から松前を見る
白神岬の灯台


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白神漁港
吉岡漁港


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福島の2人の横綱像
「セーコーマート」でカンコーヒー


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福島峠を越える
函館港のフェリー埠頭に到着!


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