カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

ジクサー150分割日本一周[247]

投稿日:2021年10月25日

北海道一周編 65(2020年4月17日)

懐かしの雨竜沼湿原

月形温泉を出発

月形温泉を出発

石狩川流域の平原を行く

石狩川流域の平原を行く

新十津川の町に入る

新十津川の町に入る

「ファミリーマート」で朝食

「ファミリーマート」で朝食

「幕の内弁当」を食べる

「幕の内弁当」を食べる

国道275号の道の駅「田園の里うりゅ」

国道275号の道の駅「田園の里うりゅ」

「雨竜沼湿原」の案内板

「雨竜沼湿原」の案内板

雨竜湿原への道(2009年10月21日)

雨竜湿原への道(2009年10月21日)

雨竜湿原の木道を歩く(2009年10月21日)

雨竜湿原の木道を歩く(2009年10月21日)

 4月17日。6時前に月形温泉を出発。国道275号を北上し、浦臼から新十津川へ。

 新十津川に着くと、町中の「ファミリーマート」で朝食の「幕の内弁当」を食べた。

 新十津川駅はJR札沼線の終点だが、札沼線は新十津川駅からさらに北へ、沼田町の石狩沼田駅まで延びていた。その間は1972年に廃線になっている。そして今日、新十津川駅と札幌に近い北海道医療大学駅までの間が廃線になる。札沼線は大半の列車が浦臼発で、新十津川発は1日1本。10時00分発の石狩当別行が最後の列車になる。

 新十津川を出発。国道275号をさらに北上し、雨竜町の道の駅「田園の里うりゅ」でジクサー150を止めた。ここでは北海道遺産にもなっている「雨竜沼湿原」の案内板を見る。

 懐かしの雨竜沼湿原。

 DR−Z400Sを走らせての「北海道遺産めぐり」では2009年10月21日に雨竜沼に行った。その時は国道275号から道道432号に入り、暑寒別岳(1492m)へとつづく山並みに入っていった。平野から山地へ。

 暑寒ダムを通り過ぎ、落ち葉の敷きつめられた道を走る。舗装とダートが交互するまだら状の道。雨竜沼湿原の入口には暑寒別岳登山の山小屋「南暑寒荘」があった。

 駐車場にDRを止めると、雨竜沼湿原から流れてくるペンケペタン川沿いの山道を歩いた。この山道は暑寒別岳への登山道にもなっている。白竜の滝を見て、1時間半ほど登ると雨竜沼湿原に到着。

 雨竜沼湿原は南北2キロ、東西4キロの大湿原。木道が延び、その先には暑寒別岳が聳えている。雨竜沼湿原は標高850メートルの溶岩台地に広がる日本有数の高層湿原で、暑寒別天売焼尻国定公園の一部になっている。

 ラムサール条約に基づく国際保護湿地として登録されている。ここには大小二百数十の池塘が点在し、湿原の中央をペンケペタン川が蛇行して流れている。

 7月から8月にかけてはエゾカンゾウやタチギボウシなどの群落の花が咲き、湿原を一面の花畑に変えるという。湿原の木道脇に立つ案内板によると、ミズバショウは6月上旬から6月下旬、ヒオウギアヤメは7月中旬から8月上旬、エゾリンドウは8月下旬から9月中旬にかけて咲くという。

 冷たい風に吹かれながら雨竜沼湿原の木道を歩いたが、この季節だと花はまったく見られない。また今度、ぜひとも花の季節に雨竜沼湿原を訪れたいと思った。そのときは暑寒別岳に登りたいとも思った。しかし残念ながら雨竜沼湿原には再訪できていないし、暑寒別岳にも登れていない…。

Comments

Comments are closed.