積丹半島と神威岬1
投稿日:2010年11月22日
日本屈指の魚介の宝庫「積丹半島」
余市から北海道遺産に指定されている積丹半島に入っていく。きれいな海岸線を見ながらスズキDR-Z400Sを走らせる。高さ46メートルのローソク岩が見える。
古平に着いたところで昼食。積丹半島といえば日本屈指の魚介類の宝庫。北海の幸を食そうと、町中の「新家寿司」という店で、ちょっと奮発して「特上生ちらし」(2690円)を食べた。
いやー、さすが積丹、具の種類がすごかった。
本マグロの赤身
ヒラメ
ブリ
ズワイガニ
ボタンエビ
シャコ
ウニ
アワビ
ホタテ
ホッキ
イクラ
カズノコ
と、全部で13種あった。これらはすべて古平産。もうメチャウマ!
神々が宿る「神威岬」
古平の北海の幸に大満足したところで、国道229号を北上。「岬の湯しゃこたん」に入ったあと、積丹半島北岸の海岸に出た。右手に積丹半島北端の積丹岬、左手には積丹半島北西端の神威岬を見る。
積丹岬はパス。神威岬に到着すると、広い駐車場にDRを停め、馬の背のような岬突端への小道を歩いく。
神威岬は古くは御冠(おかむい)岬といわれ、アイヌ人にとっては神々の宿る神聖な場所になっていた。またこの岬は雄冬岬、茂津多岬とともに「西蝦夷三険岬」に数えられ、船乗りたちにとってはきわめつけの難所として恐れられてきた。沖合を通る時は航行の安全を祈ってお神酒を供え、洗米や絵馬を奉納する習わしがあったという。
駐車場から岬までは歩いて30分ほど。岬の突端には白黒2色の灯台がある。集塊岩の台地は日本海の荒波の浸食で削られ、高さ100メートルほどの断崖になっている。下をのぞきこむと、目がくらみそう…。
垂直の断崖となって海に落ち込んだその先には「義経北行伝説」の神威岩。
日高・平取のアイヌ首長の娘チャレンカは、源義経を慕ってこの地までやってきた。だが義経と弁慶を乗せた船はすでに海の彼方に去ったことを知ると、悲しみのあまり神威岬から身を投げた。そんなチャレンカが神威岩になった。チャレンカの嫉妬心からか、女性を乗せた船が岬の沖合いを通ると転覆すということで、岬一帯は女人禁制の地になったという。
神威岬の突端から眺める神威岩などの岩礁の風景は目に残る。天と海を切り裂く水平線がひときわ際立って見え、しばらくは岬に立ち尽くしてしまった。