カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

第1回 林道日本一周のはじまり

投稿日:2010年12月8日

2010年 林道日本一周・西日本編

10万キロ達成もかかった日本一周

 2010年5月12日早朝、東京・日本橋にスズキDR-Z400Sともども立った。
 このDRでは2009年に「北海道遺産めぐり」をしたが、それにひきつづいての「林道日本一周」。10年前にスズキDJEBEL250GPSバージョンで第1回目の「林道日本一周」をしているので、今回が2度目の「林道日本一周」になる。
「林道日本一周2010」は次ぎのようなもの。

  1. 「西日本編」と「東日本編」の2分割でまわる。
  2. 「西日本編」は「東京→鹿児島編」(太平洋側経由)、「鹿児島→東京編」(日本海側経由)、「エキストラ編」の3パートでまわることにする。
    「東京→鹿児島」の往復はDR-Z400S、「エキストラ編」はビッグボーイを使う。
  3. 「東日本編」は「東京→稚内編」、「稚内→東京編」、「エキストラ編」の3パートでまわることにする。「東京→稚内」の往復はDR-400S、「エキストラ編」はビッグボーイを使う。

 このうちDR-Z400Sでまわった「西日本編」と「東日本編」をみなさんにお伝えしよう。
 DR-Z400Sの日本橋出発時のメーターは8万5697キロ。
 2002年の「ユーラシア大陸横断」を皮切りに、2004年の「サハラ砂漠縦断」、2006年の「シルクロード横断」、2008年の「南米・アンデス縦断」などを走り抜いてきたDR-Z400Sだが、今回の「林道日本一周」で何としても10万キロを達成したいのだ。
 あと1万4303キロ。

スタートはいつもの日本橋から

 午前6時になったところで日本橋を出発。
「さー、行くぞ!」
「西日本編」の前半戦、「東京→鹿児島編」の開始だ。
 首都高から東名に入り、京都を目指して高速道を走る。
 その間では伊豆、遠江、三河3国の一の宮に寄っていく。
 足柄SAで朝食。「とんかつ定食」を食べ、沼津ICで降り、三島へ。
 三島の町中にある伊豆国の一の宮、三嶋大社を参拝。境内にはすがすがしい空気が流れている。10年前の「林道日本一周」では全国の一の宮をめぐったが、今回もできるだけ多くの一の宮に立ち寄ろうと思うのだ。
 三嶋大社からは旧東海道を行く。
 清水町では小さな流れの境川を渡るが、この境川が伊豆と駿河の国境。よっぽど気をつけていないと見過ごしてしまう。伊豆と駿河の国境を見定めるのは難しい。
 旧東海道から国道1号に出ると、そのすぐ近くにある柿田川湧水群を見る。富士山からの湧水で、1日の湧水量は何と100万トンにもなるという。湧水は柿田川になり、駿河湾へと流れ出ていく。
 日本一の柿田川湧水群を見たあと、東名の沼津ICに戻った。

フォトアルバム

人通りもない早朝の日本橋
日本橋の日本国道路元標(複製)


日本橋から見る日本橋川
東名・足柄SAの「とんかつ定食」


東名・足柄SAの小公園を歩く
伊豆国一の宮の三嶋大社


  

境川をまたぐ「千貫樋」。これは400年以上の歴史のある用水路
伊豆・駿河国境の境川 旧東海道の常夜灯

柿田川湧水群の湧水
湧水は柿田川になって流れていく


これも柿田川湧水群の湧水
川幅を広げた柿田川


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