カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

10月14日

投稿日:2009年10月15日

豊浦の夜明け。よく晴れている。豊浦温泉「しおさい」の朝湯に入る。泊まり客はほとんどいないので、大浴場、露天風呂を独り占め。湯につかりながら太平洋を眺めた。7時朝食。8時出発。

R37からR230に入り、洞爺湖へ。湖畔にスズキDRーZ400Sを停め、しばらくは湖を眺めた。洞爺湖温泉の温泉街を走り抜け、昭和新山へ。今日最初の北海道遺産。といっても、ここで毎年おこなわれる国際雪合戦大会が北海道遺産になっている。噴煙を上げる昭和新山をあとにし、伊達の町に下っていった。伊達からはR37で室蘭に向かっていく。その途中で「北黄金貝塚公園」に寄っていく。北海道でも有数の縄文遺跡。竪穴式住居が復元された遺跡公園を歩き、資料館の「北黄金貝塚情報センター」を見学した。内浦湾沿岸の縄文遺跡群が北海道遺産になっているが、その代表として北黄金貝塚公園にやってきたのだ。室蘭では地球岬に立った。白亜の灯台を見下ろし、内浦湾の対岸の恵山岬から森にかけての海岸線を一望する。絶景だ。駒ヶ岳もよく見える。

室蘭からはR36を行く。登別ではアイヌ語の言語学者、知里真志保の碑、「ユーカラ」をまとめた金成マツの碑を見る。「アイヌ口承文芸」が北海道遺産になっている。登別では登別温泉の温泉街を走り抜けたところにある地獄谷を見る。ここも北海道遺産。地獄谷からクッタラ湖に向かったが、その途中の日和山の展望台からは大湯沼を見下ろした。神秘的なクッタラ湖では湖畔のレストランで昼食にする。湖を見ながら「ジンギスカン丼」を食べた。ジンギスカンも北海道遺産。登別から白老へ。ここでは「白老ポロトコタン」へ。「アイヌ民族博物館」を見学する。北海道遺産にもなっている「アイヌ文様」の数々を見る。魅せられるアイヌの紋様だ。

苫小牧からはR235で日高へ。富川からはR237で平取へ。町中にある義経神社を参拝。義経は平泉の高舘で討ち死にさたのではなく、津軽海峡を渡ったという「北行伝説」が各地に伝わっている。北海道でも義経・弁慶は絶大な人気。義経神社のように、義経・弁慶は神としてまつられている。その先、二風谷では、「アイヌ文化資料館」と「アイヌ文化博物館」を見学した。富川に戻ると、R235を行く。国道沿いには馬牧場がつづく。R235は通称「サラブレット街道」。馬文化も北海道遺産になっている。日が落ちると急速に寒くなる。たまらずに、新冠に着くと、海辺の民宿に飛び込み、泊めてもらった。

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