カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

10月15日

投稿日:2009年10月16日

7時、新冠の民宿の朝食。サケの塩焼きと筋子つき。8時出発。新冠の海を見たあと、国道沿いの道の駅へ。その名も「サラブレッドロード新冠」。名馬、ハイセイコーの像が建っている。

新冠からR235で浦河へ。途中の静内では北海道遺産に指定されている「静内三十三間道路の桜並木」に行った。桜の季節にはほど遠かったが、道路沿いの秋桜のコスモスも花の季節はほとんど終わっていた。浦河からはR236で十勝に向かう。2車線のハイウェイが日高山脈に向かって延びている。全長4232メートルの野塚トンネルで日高山脈を越えていくが、このトンネルは北海道最長。十勝に下っていくと大平原が目の前に広がっている。その中をスズキDRーZ400Sで走る気分は最高。やっぱり北海道はバイクで走るに限る。

広尾、大樹、中札内と通り、帯広へ。帯広からはR241で北へ。上士幌からR235で三国峠に向かっていく。糠平温泉のある糠平周辺の「旧国鉄士幌線のコンクリートアーチ橋梁群」が北海道遺産になっている。いくつかの橋梁があるが、何といってもタウシュベツ橋梁がいい。ところがタウシュベツ橋梁はダム湖の糠平湖に水没し、まったく見えない。仕方なくその代わりに「三ノ沢橋梁」を見た。上士幌に戻ると、さきほとのR241で足寄へ。町中の「セイコーマート」でハンバーガーの遅い昼食を食べ、その先のラワンまで行く。この一帯のラワンブキが北海道遺産。傘にもなるかのような日本一の大きさのブキ。だがこの季節、ほとんどが倒れ、枯れる寸前だった。

足寄に戻るとR242で本別から池田へ。そこから夕暮れの十勝の平原を突っ走り、モール温泉で知られる十勝川温泉へ。「ホテル十勝川」に飛び込みで行くと、宿泊OKなだけでなく、夕食も用意してくれるという。さっそく大浴場の湯につかる。モール泉特有の琥珀色の湯。このモール泉が北海道遺産になっている。湯から上がると、北海道遺産に乾杯。夕食には刺身やカキ鍋、茶碗蒸し、煮物、そしてサケの煮魚が出た。さすが北海道遺産の「サケ文化」。朝な夕なの膳に出た。夕食を食べ、明日のプランニングを終えるとモール泉の湯に入った。寝る前にも入った。ここは24時間入浴可。やわらかな肌ざわりの何とも気持ちのいい湯だ。さすが北海道遺産!

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