10月23日
投稿日:2009年10月24日
札幌駅前の「東横イン」の朝食を食べ、8時出発。きれいな青空が広がっている。
北海道道庁の赤レンガの建物を見たあと、琴似へ。琴似神社の境内には「琴似屯田兵屋」がある。中には札幌開拓で使われた道具類が展示されていた。これは明治7年11月28日にできたもので、北海道では最初の屯田兵屋。新琴似には屯田兵中隊本部の建物が残されているという。琴似近くのスズキのバイクショップ「SBS札幌西」でDRーZ400Sのオイル交換をしてもらい、R5で小樽へ。天気はあっというまに崩れ、空一面、黒雲に覆われ、やがて雨が降り出す。小樽は北海道遺産「小樽みなとと防波堤」のおかげで、いままでとは違う小樽のまわり方ができた。
まず最初に「おたるみなと資料館」を見学。そこでは明治以来の小樽港沖合の北防波堤、南防波堤建設の歴史、初期のコンクリートブロックの斜めに積み上げていく工法などを見た。そのあと、フェリーターミナルや中国人観光客でにぎわう小樽運河を見、運河公園へ。ここは小樽港発祥の地。小樽港の北防波堤を設計した廣井勇の像が建っている。噴水のある広場の向こうには旧日本郵船の建物。絵になる風景だ。名残惜しい小樽をあとにし、R5で余市へ。ここでは北海道遺産の「ニッカウヰスキー余市蒸留所」を見学。ウィスキー工場の心臓部ともいえる蒸留棟では何基もの蒸留釜に火が入っている。公園のような美しさの工場内にはウィスキー博物館があり、創業者の竹鶴政孝の旧宅も残されている。ひとつ残念だったのはニッカを試飲できなかったこと。そのかわりに、余市リンゴのリンゴジュースをいただいた。
余市からはR229で北海道遺産の積丹半島に入っていく。東海岸の古平では「新家寿司」で昼食。積丹の海の幸を存分に味わった。「生ちらし」をいただいたのだが、何とネタは全部で13種。それもすべて積丹産。食べた順にいうと、本マグロの中トロと赤身、ヒラメ、ブリ、カズノコ、ホタテ、ホッキ、シャコ、ズワイガニ、アワビ、イクラ、ウニ、そして最後がボタンエビ。ボタンエビはまだピクピク動いているのでかわいそうになり、最後になった。古平の「生ちらし」には大満足するのと同時に、積丹の海の豊さをも強く感じるのだった。
積丹岬はパスし、神威岬へ。駐車場にDRを停めると、岬突端への遊歩道を歩いていく。幸いなことに雨は上がり、夕日に照らされた岬の突端を見ることができた。神威岬からは積丹半島の西海岸を南下し、神恵内村から泊村に入り、今晩の宿、さかずき温泉の国民宿舎「もいわ荘」に到着。ここはなつかしの宿。「300日3000湯」のとき、カブタン夫妻と一緒に泊まり、おおいに飲み、おおいに語りあったところ。大浴場の無色透明の湯につかっていると、あのときの光景がまざまざと目に浮かび、胸がしめつけられるほどにキューンとしてくるのだった。