札幌苗穂地区の工場・記念館群
投稿日:2010年11月17日
札幌の北海道遺産めぐりの第3弾目は、苗穂にある「サッポロビール園」。ここにある「サッポロビール博物館」を見学する。
煉瓦造りの建物で、ここでも北海道開拓のシンボルの赤い星を見る。
真っ先にステンドグラス風の大きな赤い星が目に飛び込んでくる。「サッポロビール」と書かれた煙突にも大きな赤い星が描かれている。建物正面の屋根や建物側面の屋根にも赤い星がある。
「サッポロビール博物館」ではサッポロビールの歴史やビールの製造工程、サッポロビールのなつかしの宣伝用ポスターなどを見ることができる。
バイクなので、試飲コーナーで飲めないのが、なんとも残念なことだった。
ビート栽培が根付き、製糖工場がつくられた
この建物は明治21年(1890年)に造られたが、ここでもやはり札幌農学校のクラーク博士が登場する。
札幌農学校の教頭として赴任したクラーク博士(ウイリアム・スミス・クラーク)はビート(砂糖大根)の栽培を北海道に根付かせようと努力した。今では十勝や北見がビートの一大産地になっているのを見ると、クラークにはすごい先見の明があった。
クラークの帰国後、開拓使はビート栽培を奨励した。函館の七重での試験栽培を皮切りに各地でビート栽培を行なうようになり、明治21年(1890年)、苗穂に製糖工場を建設した。それがこの「サッポロビール博物館」の建物なのだという。
明治38年にはサッポロビールの前身、札幌麦酒の製麦工場に改修され、昭和40年(1965年)まで操業が行なわれた。その後、昭和57年(1982年)に「サッポロビール博物館」としてオープンした。
函館本線の苗穂駅は札幌駅の次(旭川寄り)の駅だが、この苗穂駅の北側にある「サッポロビール博物館」や「雪印乳業資料館」、「北海道鉄道技術館」、「福山醸造」が北海道遺産に指定されている。
「サッポロビール博物館」の見学を終えると、函館本線の線路の南側へ。国道12号が走っている。
苗穂駅前の国道12号沿いの「蔵の湯」に入る。ここは「300日3000湯」のなつかしの温泉。大浴場と露天風呂の湯につかりながら、あの時に出会った札幌のライダーのみなさんを思い浮かべるのだった。
「蔵の湯」から上がると、さっぱりとした気分でスズキDR-Z400Sを走らせ、札幌一の繁華街のすすきのへ。目指すはラーメン横丁。札幌ラーメンを食べたかったのだ。
ラーメン横丁を歩き、「華龍」でコーンバターラーメンを食べ、もう大満足!
その夜は札幌駅北口の「東横イン」に泊ったが、部屋に入ると、さっそくカンビールで「札幌に乾杯!」。
カンビールといえばいつもはアサヒのスーパードライを飲むのだが、この夜はどうしても「サッポロ」を飲みたかった。