東北を走ろう! 人気スポット編
投稿日:2011年4月29日
カソリおすすめの東北人気スポット・ベスト10
城名のあとの数字とアルファベットは『ツーリングマップル東北』のページ数、位置を示しています。たとえば尻屋崎の103N-4は103ページのN-4を意味しています。
- 1、大間崎[青森県](102)
- 北緯41度31分30秒の本州最北端の岬。岬の突端には「本州最北端の地碑」(写真)が建っている。ここが東北最北端の地。我らライダーはこの「突端」が大好きだ。目の前のクキド瀬戸を隔てて600メートルほど沖合いの弁天島には大間碕灯台。その向こうの水平線上には、くっきりとした山容の北海道の山々が浮かんでいる。三角形の特徴のある山は函館山。目を左に移せば高野崎から龍飛崎にかけての津軽海峡の海岸線を一望する。
- 2、尻屋崎[青森県](103N-4)
- 斧そっくりの形をした下北半島の東北端が尻屋崎。本州の最東北端でもある。津軽海峡に沿ってバイクを走らせ尻屋崎に近づくと、石灰岩を採掘する鉱山前を通る。背後にそびえる標高400メートルの桑畑山は石灰岩の宝庫。埋蔵量は数億トンと推定され、隣接するセメント工場や港に送られていく。尻屋崎には遮断機のボタンを押して中に入っていく。この遮断機は岬周辺の草地に放牧されている牛や馬のためにある。尻屋崎で放牧されている骨太の馬は「寒立馬」と呼ばれている。下北の厳しい自然の中で育っているだけに抜群の耐久力。雌馬を残し、雄馬は食肉用として市場にだされる。松林を走り抜けて海岸に出ると、白っぽい石灰岩の道が岬突端の灯台へと続いている。岬には「本州最涯の地」碑が立っているが、そこから見る尻屋碕灯台(写真)は、日本に数ある灯台の中でも、一番絵になる灯台だ。
- 3、奥薬研温泉[青森県](103B-5)
- 下北半島の津軽海峡沿いに走る国道279号から入っていく。大畑川沿いに走ると、薬研温泉に到着。そこには温泉宿が3、4軒とライダーに人気の「国設薬研」キャンプ場がある。その薬研温泉の奥にあるのが奥薬研温泉。ずっと以前は温泉ホテルが1軒あったが、今はない。ここには混浴の「かっぱの湯」(入浴無料)と男女別の「夫婦かっぱの湯」(写真・入浴料200円)がある。ともに露天風呂。「夫婦かっぱの湯」はとくにいい。湯につかりながら目の前の薬研渓流を眺める。ここは東北有数の紅葉スポットだ。
- 4、恐山[青森県](103C-7)
- 立山、川原毛と並ぶ「日本三大地獄」の恐山はおどろおどろしい風景。恐山の外輪山と火口湖の宇曽利山湖を背にした地獄の風景は、一度目にすると一生涯焼きついて離れない。それほど強烈だ。入山料の500円を払うと、境内にある湯屋には自由に入れる。その中でもおすすめは混浴の「花染の湯」。ヒバの湯船、ヒバの洗い場、ヒバの湯屋と極上の硫黄泉だ。
- 5、見返峠[岩手県・秋田県](73H-1)
- 岩手・秋田県境の峠、見返峠からの展望は抜群。岩手県側では雲海の上に突き出た「南部富士」(写真)の岩手山を眺め、秋田県側では夕日に染まって赤々と燃える山々を一望。山間では玉川ダムの宝仙湖がキラキラ光っている。ここではぜひとも駐車場にバイクを停めて八幡平の山頂(1613m)に登ろう。徒歩30分。すばらしい世界が開けてる。
- 6、寒風山[秋田県](71C-2)
- 男鹿半島を一望する大展望の寒風山には、国道101号→県道55号で妻恋峠に向かっていったらいい。ワインディングロードを登るにつれて、寒風山の山頂を間近に眺める(写真)ようになる。妻恋峠から標高354メートルの山頂へ。そこには回転展望台。まさに男鹿半島一望の大展望台で、そこからは男鹿三山の山々を見る。秋田の市街地に向かってはスーッと弧を描いて海岸線が延びている。大潟村の八郎潟を干拓した大水田地帯も一望だ。とにもかくにも大展望がすごい寒風山だ。
- 7、川原毛大湯滝[秋田県](50L-3)
- 川原毛大湯滝はとてつもない温泉だ。「日本三大地獄」のひとつ、川原毛地獄から流れ出る湯の川が高さ20メートルほどの、2本の滝(写真)となって流れ落ちている。その滝壺が絶好の、天然の露天風呂になっている。湯滝に打たれ、湯につかり、湯三昧をすると、きっと自然のつくりだした温泉のすごさに圧倒されることだろう。「温泉は自然の賜物」を実感できる川原毛大湯滝だ。
- 8、蔵王[宮城県・山形県](29)
- 宮城・山形県境に連なる蔵王連峰を横断する「蔵王エコーライン」は絶好のツーリングコース。県境の刈田峠からリフトで刈田岳(1758m)の山頂に登ると蔵王のシンボル、御釜(写真)を一望する。刈田岳の山頂には有料の蔵王ハイラインでも登れる。刈田岳の山頂には刈田嶺神社がまつられている。蔵王の宮城県側には遠刈田温泉、山形県側には蔵王温泉と名湯がある。蔵王エコーラインの宮城県側では不動滝と三階の滝、2つの名瀑が見られる。
- 9、木賊温泉[福島県](7C-7)
- カソリの常宿といっていい民宿「若松屋」がある。ここでの料理はすごいぞ。山菜料理やキノコ料理の数々には驚かされるほど。奥会津の自然の豊かさを心底、実感できる。「若松屋」の前から石段を下った河原にあるのが、混浴の露天風呂の「岩風呂」(写真)。入浴料は200円だが、宿泊客は無料で入れる。西根川の渓流を目の前に眺めながら湯につかる気分はたまらない。西根川はイワナがよく釣れることで知られているが、「若松屋」の夕食では運がよければ天然イワナの骨酒が味わえる。
- 10、小名浜漁港[福島県](5J-3)
- 小名浜で食べるカツオは超旨い。黒潮にのって回遊するカツオだが、太平洋岸を北上し、一番脂がのるのが小名浜の近海だといわれている。小名浜漁港の魚市場2階にある「市場食堂」で食べるカツオは鮮度満点。ニンニクのおろし醤油につけて食べる刺身はもう最高。ここでの一番のおすすめは「カツオ定食」(写真)だ。
Category: 東北