カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

5月20日(6)尻屋崎

投稿日:2011年9月11日

頑張ってるぞ!東北!! ツーリング[鵜ノ子岬→尻屋崎 62]2011年5月20日

 国道338号から尻屋崎への快走ルート、県道248号に入っていく。
 青森特産のヒバ林の中を走り抜けていく。ヒバの匂いが漂い、ビッグボーイを走らせていても体が癒されてくる。すごい効果だ。
 T字路にぶつかると左へ。
 右への道は尻屋崎南側の尻労(しっかり)の集落で行止まりになる。その先は尻屋崎へと断崖絶壁がつづく。
 津軽海峡沿いの県道6号に出ると今度は右へ。下北半島最北東端の尻屋崎へ。尻屋崎は本州最北東端でもある。
 尻屋崎に近い岩屋の「海峡食堂」で昼食。タナゴの「塩焼き定食」を食べたが、タナゴの鮮度の良さと焼き方の良さもあって、心に残る味となった。
 岩屋を出発。尻屋崎はもう近い。
 岩屋の集落が途切れたところにある岩屋漁港の岸壁でビッグボーイを停めたが、ここでは大津波の被害は見られなかった。
 石灰岩の砕石場前を通り、ついに尻屋崎に到着。自分で開ける岬入口のゲートを過ぎると、骨太の寒立馬のお出迎え。
 左手の津軽海峡を見ながら走り、尻屋崎の灯台前にビッグボーイを停めた。
 岬の園地を歩く。海岸には「本州最涯地」の碑が立っている。
 この尻屋崎こそ東北太平洋岸最北の地。海岸の大岩の上に座り、穏やかな太平洋の海をいつまでも眺めた。
 東北太平洋岸最南の地、鵜ノ子岬から1307キロ走っての尻屋崎到着となった。
 鵜ノ子岬を出発したときは、今回の大地震、大津波があまりにも巨大だっただけに、
「ほんとうに尻屋崎までバイクで走れるのだろうか」
 と不安でいっぱいだった。
 それだけにこうして無事、尻屋崎まで走れて、神にでも感謝したくなるような気持ちだった。(了)

県道248号を北上
青森特産のヒバ林地帯を行く


岩屋の「海峡食堂」で昼食
「海峡食堂」から見る津軽海峡


「海峡食堂」の「たなご塩焼き定食」
岩屋漁港の岸壁で


津軽海峡の海岸
尻屋崎に入っていく


尻屋崎の寒立馬
尻屋崎の灯台


尻屋崎の海岸線
尻屋崎の「本州最涯地」碑


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