カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

環日本海ツーリング[1]

投稿日:2012年2月13日

10万キロを超えたDRにトラブル勃発

 2011年6月25日。午前0時を期して神奈川県伊勢原市の自宅を出発。「林道日本一周」で10万キロを突破したスズキDR-Z400Sを走らせ、東名→環8経由で関越道に入っていく。目指すのは新潟だ。新潟からは日本海沿いに走り、稚内へと向かう。
「環日本海ツーリング」は道祖神のバイクツアー、「賀曽利隆と走る!」の第15弾目。
 参加者のみなさんとは8月7日に稚内で落ち合うことになっているが、ぼくはその1ヵ月以上も前に稚内まで行き、その間ずっとDRを稚内に置いておく。じつは「環日本海ツーリング」の前に、「アイルランド一周」の予定が入っているからだ。
 真夜中の関越道をひた走る。
 いやー、眠い…。
 関越トンネルを抜け、新潟県に入ると雨…。
 猛烈な睡魔に我慢できず、塩沢石打PAに到着するとDRを停め、屋根の下でゴロ寝。目を覚ますと夜が明けていた。

新座料金所を出発。真夜中の関越道を突っ走る
夜明けの関越道・塩沢石打PA


 長岡JCTで北陸道に入り、黒埼PAで朝食。「とん汁定食」(650円)を食べた。

北陸道の黒埼PAで朝食


 8時30分、新潟西ICに到着。ここで高速を降りる。
 新潟西ICの料金所を出たところでDRを停め、メインスイッチをオフにする。ところがしばらくするとライトが点灯してしまう。
「ヤバイ!」
 これではすぐにバッテリーが上がってしまう。
 DRはすでに10万キロを超えているので、メインスイッチの緩みが出て接触不良の状態になっている。普段では考えられないようなトラブルだ。
 このとき「林道日本一周」(第165回目参照)で助けてもらった「SBS青山」の古俣社長のお顔が目に浮かんだ。「SBS青山」は新潟西ICのすぐ近くにある。
 すぐさまDRを走らせ、「SBS青山」に行くと、古俣社長と奥様、お店のみなさんに大歓迎された。


「SBS青山」のみなさん。右端が古俣社長


 古俣社長はご自分でDRをみてくれ、
「これは応急の処置ですからね」
 といって、メインスイッチとは別の配線をつくってくれた。見事な早業。配線図も描いてくれた。
 古俣社長夫妻やお店のみなさんに見送られ、「SBS青山」を出発。新潟の中心街に入っていく。なんともうれしいことに雨は上がった。
 萬代橋で信濃川河口を渡り、新潟駅前を通り、松浜橋で阿賀野川河口を渡る。


萬代橋から見る信濃川


 新潟の中心街を抜け出ると、日本海沿いの国道113号を北上。新発田市の紫雲寺記念公園でDRを停め、日本海を眺めた。

新発田の「紫雲寺記念公園」の案内板
「紫雲寺記念公園」から見る日本海


 さらに国道113号を行き、胎内川の河口でもDRを停め、日本海を眺めた。沖合いには石油の掘削基地。その右手には粟島が見えている。


胎内川の河口越しに見る日本海


 国道113号から国道345号に入り、荒川を渡って村上へ。
 中心街には古い町屋が並び、老舗の茶屋が何軒もある。ここは日本最北の茶処。「村上茶」でよく知られている。

村上の老舗茶屋
村上の茶屋の中


 JR羽越本線の村上駅前に出発。ここからさらに日本海を北へ。
「さー、行くぞ、DRよ!」

Comments

Comments are closed.