カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

環日本海ツーリング[122]

投稿日:2012年7月16日

韓国の学生たちに、十代で抱いた夢を熱く語る

 翌朝は目をさますとすぐに甲板に上がり、夜明けの日本海を見た。どんよりとした曇空。水平線上には厚い雲がかかっている。日本海には波もなく、「イースタンドリーム号」は穏やかな航海をつづけている。

夜明けの日本海


 船内のレストランで朝食を食べ、約束の9時にチェ先生やほかの先生方、小中高生18人が待つ部屋に行く。
 カソリの講演会の開始だ。
 題して「六大陸を駆ける!」。
 ぼくが初めてバイクで海外に旅立ったのは20歳のとき。それを思い立ったのは17歳のときのことで、「ちょうどみなさんと同じ年の頃でした」と、高校生に向かっていった。小学生の高学年の頃は夢中で「中央アジア探検記」を読み漁り、「大きくなったら中央アジアの探検家になるんだと思っていましたよ」と、今度は小学生たちに向かっていった。
 それをチェ先生がていねいに韓国語に通訳してくれる。カソリとチェ先生は絶妙のコンビ。さすが「読書感想文コンクール」で入賞した韓国全土から選ばれた優秀な生徒たち、カソリの話、チェ先生の話に耳を傾け、じっと聞いている。
 結婚して子供が3人できてからもずっと世界をまわっています、人間、ほんとうにその気になれば、なんでもできます、みなさん方もどうぞこれから一人一人の道を歩んでいってください、といったような話でカソリの1時間あまりの講演会は終った。
 チェ先生や同行の先生方、18人の小中高生のおかげで、忘れられない日本海の船旅になった。

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