カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

ニュージーランド南島ツーリング[33]

投稿日:2012年11月14日

万年雪を抱いたクック山が正面に大きく見えてくる

雲を突き抜ける山

 トゥワイゼルの「マッケンジー・カントリーイン」を出発。国道8号から国道80号に入り、ニュージーランドの最高峰、クック山へ。
 右手にはプカキ湖が見えてくる。湖越しに標高3754メートルのクック山を見る。
 プカキ湖の湖畔で我ら「ニュージーランド南島ツーリング」のメンバーの記念撮影を終えると、各自思い思いに、自分のペースでクック山に向かっていく。国道80号はクック山登山基地のアオラキ・マウントクック・ビレッジで行止りになるので、道を間違えることはない。
 クック山を中心とする一帯はアオラキ・マウントクック国立公園になっている。アオラキとはニュージーランドの先住民、マオリ族の言葉で「雲を突き抜ける山」を意味し、クック山のことをさしている。
 国道80号を離れ、小高い丘の上に我が相棒のスズキV?ストロームを停めると、正面にはクック山。V?ストロームとクック山の取り合わせに感動してしまう。
 小丘を駆け下ると、国道80号でクック山に向かって突っ走る。クック山はみるみるうちに大きな山の姿になって正面に立ちふさがってくる。
「おー、これぞニュージーランド南島ツーリング!」。
 国道80号の終点、アオラキ・マウントクック・ビレッジに入っていく。ここにはビジターセンターや宿泊施設がある。
 ビジターセンターのクック山周辺の地図を見ていると、目はその北西を走る国道6号に釘付けになった。
 クック山は急勾配の角度で海に落ち込んでいくが、その一帯はウエストランド国立公園に指定され、クック山の氷河がいくつも点在している。その中でも代表的なのがフォックス氷河とフランツ・ジョゼフ氷河の2つの氷河。国道6号からわけなく氷河を歩けるという。
 無性に氷河の上を歩きたくなり、
「よーし、次の機会には、ぜひともこの2つの氷河に行ってみよう!」
 と、ニュージーランドを旅しながら、もうすでに次の「ニュージーランド南島ツーリング」に想いを馳せるカソリだった。

プカキ湖の向こうにクック山が見える
プカキ湖の湖畔で記念撮影


雲の上に突き出たクック山
V?ストロームとクック山


左端にひときわ高く聳えるクック山
クック山に向かって突っ走る!


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