アドレス日本一周 west[33]
投稿日:2012年12月26日
岬に守られた海亀の産卵地
徳島からは国道55号を南下。気持ちいい秋晴れの空の下、アドレスV?125Gを走らせる。那賀川の河口を渡り、阿南の町に入っていく。国道沿いの郵便局でスピード違反の罰金の9000円を払う。これで一件落着。いつものことだが、罰金を払うとほっとする。
阿南を過ぎたところで国道55号を左折し、四国本土最東端の蒲生田岬に向かう。
蒲生田岬は「がもうだ岬」とか「かもだ岬」といわれるが、地元では「かもうだ岬」と呼んでいるようだ。
岬への道のりは長く、道もわかりにくい。車のすれ違いが難しいところもある。
深く切れ込んだ入江の北側には、天然の良港の椿泊がある。かつての阿波水軍の根拠地。阿波水軍は大将の森甚五兵衛に率いられ、文禄・慶長の役や大坂冬の陣にも参戦した。
岬に守られるかのような蒲生田の砂浜は海亀の産卵地。アカウミガメ、アオウミガメ、タイマン、オサガメの4種類が、夏の満潮に乗ってやってくる。上陸すると後足で砂を掘り、1時間あまりをかけて200個ほどの卵を産み、また後足で砂をかけて海に戻っていくという。
蒲生田の集落を走り抜け、アドレスを道の行き止まり地点に停める。岬近くの神秘的な大池を見たあと、崖っぷちの遊歩道を歩いていく。最後は急な階段を登り、岬の灯台の前に立った。目の前には四国最東端の伊島が横たわっている。伊島のはるかかなたには紀伊半島の山並みが青く霞んで見えた。対岸の日ノ岬までは、わずか30キロほどの距離でしかない。
人一人いない蒲生田岬を堪能したあとは蒲生田の近くにある船渡温泉「保養センター」(入浴料500円)の湯に入った。