アドレス日本一周 west[41]
投稿日:2013年1月9日
四国最西端
船越半島の高茂岬と鼻面岬、2つの岬をめぐり、御荘の町に戻ると国道56号を北へ。入り組んだ宇和海の海岸線を見ながらアドレスV125Gを走らせる。
伊達氏10万石の城下町、宇和島に到着。伊達といえば東北の仙台だが、宇和島藩の藩祖は仙台藩の祖、伊達政宗の弟になる。はるかに離れた仙台と宇和島は「伊達」を通して密接に結びついている。
宇和島からさらに国道56号を北へと走り、法華津峠を越え、西宇和から県道25号で八幡浜へ。八幡浜からは国道197号を行く。細長く延びる佐田岬半島の山上の道。眼下には佐田岬半島の海岸線を見下ろす。
この国道197号は、かつては「イクナ酷道」といわれたくらいの難路。海岸線のクネクネと曲がりくねった道だった。それだけにとんでもなく時間がかかった。それも今は昔で、山上の快適な2車線路を行く。
九州へのフェリーの出る三崎に到着。ここから四国最西端の佐田岬に向かう。岬入口の駐車場にアドレスを停めると、岬の先端を目指して小道を歩いていく。椿などの木々の緑が濃い。
岬の灯台の手前、椿山の展望台からの眺めは最高だ。岬先端の白い灯台と、豊予海峡越しに見る九州の山々を一望する。対岸の佐賀関の精練所の煙突がはっきり見える。三崎港を出たフェリーが海峡に白い航跡を残し、九州に向かっていくのも見える。
佐田岬に到達すると、岬先端の灯台と「四国最西端碑」を見、海峡の向こうの九州の山々を眺めた。
佐田岬の先には点々と岩礁がつづく。数百メートル先の小さな標識灯が点滅しているあたりが黄金バヤ。ここは瀬戸内海有数の難所だが、岩礁の周りは魚たちの格好の棲みかになっている。タイやサワラなど高級魚の一本釣りの好漁場になっているのだ。
またこのあたりの海は海士(あま)漁の本場。男たちが海に潜り、アワビやサザエ、テングサを採っている。海に潜るのは男の仕事と決まっていて、戦前は遥か遠く、済州島や朝鮮半島南岸の海にまで出稼ぎ漁に出ていた。漁民たちにとっては、すべてがひと続きの海なのだ。
この四国最西端の佐田岬は宇和海と瀬戸内海の2つの海に分けている。
佐田岬から三崎に戻ると、フェリー乗場前の食堂「清海」で夕食。「お造り定食」(1180円)を食べた。お造り(刺身)は天然ハマチ。厚切のハマチはプリプリしていた。夕食を食べ終えると、港近くの「やまもと旅館」に泊まった。
2008年10月7日 走行距離:325キロ(合計1978キロ) |
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費用: | |
温泉 | 600円 |
カンコーヒー | 120円 |
ガソリン | 718円 |
昼食 | 880円 |
カンジュース | 120円 |
ガソリン | 701円 |
夕食 | 1,180円 |
宿泊(朝食のみ) | 5,250円 |
合計 | 9,569円 |
総計 | 91,155円 |