アドレス日本一周 west[53]
投稿日:2013年1月21日
歴史が偲ばれる国道250号
←三重←愛知←静岡←神奈川←東京
国道2号で姫路に到着。姫路のシンボルの姫路城を見る。まさに日本の名城だ。
「白鷺城」ともいわれるが、その名の通りの優美な姿が目に残る。
姫路城は「国宝四城」のひとつ。姫路城と彦根城、犬山城、松本城が「国宝四城」になるが、その中でも姫路城は一番の名城といっていい。
この地はもともとは姫山といわれていたようだ。
正平元年(1346年)、赤松貞範が築城し、姫路城と名づけて以来、姫路になった。現在残る姫路城は17世紀の初めに、池田輝政が大改造したものだ。
姫路からは海沿いの国道250号を行く。
室津湾に面した室津でアドレスV125Gを止める。ここはかつては「室津千軒」といわれたほどの繁栄を謳歌した港町。江戸時代は参勤交代の西国諸大名の乗下船地で、本陣が6軒もあったという。
室津から金ヶ崎へ。
金ヶ崎は「万葉の岬」で知られているが、ここには山部赤人の歌碑がある。岬の突端からは瀬戸内海に浮かぶ家島諸島の島々を見る。2001年の「島めぐり日本一周」で巡った島々なので、胸にジーンと来るものがある。
金ヶ崎からは相生湾の海沿いの道を行く。相生といえば造船。かつてはIHIの企業城下町として繁栄したが、日本の造船の衰退とともに、相生の町からはかつての賑わいは消えた。
相生湾の一番、奥まったところには道の駅「あいおい白龍城」がある。中国様式の建物と「相生ペーロン祭」のペーロン船が目を引く。
「相生ペーロン祭」は播州路に初夏を告げる一大イベント。毎年5月の最終日曜日に開催される。その前日には4500発もの花火が盛大に打ち上げられる。ペーロンの起源は紀元前3世紀の中国で、白龍(パイロン)という小舟で競争したのが始まりだという。ペーロンはパイロンが訛った言葉で、日本の長崎に伝わったのは江戸時代の初期。それが大正11年、長崎の造船所の従業員たちがこの地に移り、故郷を偲んで始めたのが「相生ペーロン祭」なのだという。
展示されているのは5代目ペーロン船の「天龍」で長さは12メートル。艇長1名、舵取1名、太鼓1名、銅鑼1名、漕ぎ手28名の計32名が乗り組み、艇長の指揮の下、太鼓と銅鑼の音に合わせて力走するという。ぜひとも見てみたい相生の「ペーロン祭」だ。