カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

アドレス日本一周 west[69]

投稿日:2013年2月6日

本州最西端

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 東松浦半島北端の波戸岬を出発。yoshiさんとの旅はさらにつづく。カソリのアドレスV125Gが先頭を走り、yoshiさんのCB1300SBがフォローしてくれる。
 国道204号で伊万里へ。
 伊万里で昼食。yoshiさんおすすめの「ドライブイン鳥」で「とりめし定食」(480円)を食べた。これは良かった。「とりめし」も「とりスープ」も文句なしの味。そして安い。
 伊万里湾の一番奥に位置する伊万里からさらに国道204号を走り、北松浦半島に入っていく。県境を越えて佐賀県から長崎県に入り、日本の最西端駅、松浦鉄道の「たびら平戸口駅」でアドレスを止めた。ちなみに最南端駅は指宿枕崎線の西大山駅、最東端駅は根室本線の東根室駅、最北端駅は宗谷本線の稚内駅になる。たびら平戸口駅を皮切りに、これら4駅にはすべて行くつもりだ。
 たびら平戸口駅の次は日本本土最西端の神崎鼻。国道204号から県道18号を行き、岬突端の「日本本土最西端碑」の前に立った。目の前に横たわる平戸島、その向こうの五島列島の島々を眺めた。
 北松浦半島の神崎鼻は日本最西端とはいっても、最北端の宗谷岬、最東端の納沙布岬、最南端の佐多岬に比べると、ほとんど知られていない。
 1978年の「日本一周」のときは神崎鼻を探し当てるまでが大変だった。町役場で聞いてもよくわからない。地図で見当をつけて神崎漁港まで来て、浜で魚を干していたオバチャンたちに聞いたが、地元の人たちでさえ、ここが日本本土最西端の地であることを知らなかった。というより、目の前の西の海に平戸島が横たわっているので、最西端の意識がないのは当然のことだった。やっとの思いで神崎鼻に立つと、そこには波風にさらされて白いペンキのはげかかった木標があった。それにはかすかに読める字で、「本土最西端 神崎鼻」と書かれてあった。
 1989年の「日本一周」でも神崎鼻に立った。神崎鼻は劇的に変わっていた。町の案内図にはひときわ目立って「日本本土最西端の地」の文句が書き込まれ、神崎鼻に入る道の角には「日本本土最西端の地・入口」の看板が立っていた。神崎漁港まで来ると、神崎鼻への案内板まで出来ていた。コンクリートの遊歩道を歩いた行き止まり地点には「日本本土最西端の地 北緯35度12分53秒 東経129度33分17秒」と掘り刻まれた立派なモニュメントが海を見下ろす岩の上に建っていた。
 1999年の「日本一周」でも神崎鼻に行ったが、岬の台上は「神崎鼻公園」になっていた。きれいな芝生の公園には「四極交流広場」ができ、日本本土の最東西南北端の4極を示すモニュメントもできていた。20年間でこうも変わるものなのかと驚かされたが、「日本最西端碑」の前から眺める海とその向こうの平戸島の風景には変わりがなかった。
 そして2008年の「日本一周」になるのだが、今回はとくに大きな変化、サプライズはなかった。
 神崎鼻から県道18号→県道11号で佐世保へ。弓張岳山頂の展望台から佐世保を一望し、町中に入っていく。「ログ・キット」でビッグバーガーの「佐世保バーガー」(880円)を食べ、佐世保駅前でyoshiさんと別れた。呼子から佐世保まで、yoshiさんとの楽しい旅だった。
 走り去っていくyoshiさんを見送り、佐世保駅前の「東横イン」に泊まった。

第12日目:唐津→佐世保
2008年10月12日
走行距離:228キロ(合計3,538キロ)
費用:
呼子の朝市 1,930円
名護屋城址 100円
ガソリン 755円
サザエ&イカ 1,000円
昼食 480円
夕食 1,060円
宿泊 5,460円
合計 10,785円
総計 147,361円


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伊万里の「ドライブイン鳥」
「とりめし定食」


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国道204号で長崎県に入る
日本最西端駅の「たびら平戸口駅」


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日本本土最西端の神崎鼻
神崎鼻から対岸の平戸島を見る


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弓張岳の山頂から佐世保を見下ろす
佐世保湾


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佐世保の「ログ・キット」
「ログ・キット」の「佐世保バーガー」


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