アドレス日本一周 west[71]
投稿日:2013年2月8日
長崎半島を南下
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長崎からは国道499号で長崎半島を南へ。長崎湾をまたぐ長崎女神大橋の下を通り、海岸に出ると、高島が間近に見える。この島の炭田の歴史は古く、江戸時代中期には採炭されていた。日本最初の西洋式採炭がおこなわれたのも高島の炭田だ。
さらに長崎半島を南下すると、今度は端島が見えてくる。「軍艦島」で知られる端島も高島同様、炭田の島だった。炭鉱の施設や高層のアパートが林立し、対岸から見ると、まるで波を切って進む軍艦のように見える。軍艦島は見れば見るほど軍艦に似ている。
長崎半島の南端まで来ると、小半島の野母半島に入っていく。半島の入口が野母の町。漁港もある。野母から権現山に登る。山上の日ノ山神社に手を合わせたあと、展望台から北へと延びる長崎半島を一望。反対側に目を向けると海に落ちる野母崎だ。
野母の町に戻ると、もうひとつの岬、脇岬へ。長崎が起点の国道499号は脇岬港で途切れる。脇岬港からは海上区間になり、鹿児島県の阿久根港に上陸し、阿久根の国道3号との分岐点が終点になる。脇岬港から阿久根港まではフェリーもないので、国道499号は分断国道になっている。
脇岬港から樺島大橋で樺島に渡る。漁港近くではカラスミを干していた。「日本三珍味」で知られるカラスミはボラの腹子(卵巣)を原料としたものだが、樺島産のカラスミは昔から高級品として知られている。
樺島最先端の樺島灯台へ。展望台に立つと、右手に野母崎、左手には天草諸島の島々を見る。前方に広がる東シナ海に島影はない。無人の販売所で買った1袋100円のミカンを食べながら、そんな樺島からの風景を眺めた。