カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

アドレス日本一周 west[92]

投稿日:2013年3月1日

桜島噴火の爪痕をたどる

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 桜島港を出発。時計回りでの「桜島一周」の開始だ。
 アドレスに「さー、行くぞ!」とひと声かけて、桜島一周道路の県道26号を走り出す。すぐに県道26号を右折し、湯之平展望台に登る。日本有数の活火山、桜島を目の前にするド迫力の展望台だ。
 桜島は北岳(1118m)、中岳(1110m)、南岳(1070m)の3峰から成っているが、湯之平展望台からはそれら桜島の3峰を一望する。激しく噴煙を上げているのは南岳だ。
 桜島の荒々しい山肌を目に焼きつけて湯之平展望台から県道26号に戻ると、鹿児島湾の青い海を見ながら走る。海岸には桜島大噴火の避難港が何ヵ所かにある。そんな避難港の岸壁にアドレスを止め、対岸の鹿児島側の海岸線を眺めた。
 白浜では桜島白浜温泉「温泉センター」(入浴料300円)の湯に入る。内風呂と露天風呂。黄土色のサラサラ湯につかった。湯から上がると「温泉センター」の裏手にある桜島大根の大根畑を見た。
 黒神では大正3年の大噴火で埋没した「埋没鳥居」を見た。高さ3メートルの鳥居が火山灰に埋まった。そこに展示されている桜島噴火の数々の写真がすごい。黒神川にかかる橋の上から桜島を一望し、そのあと川沿いに行けるところまで行ってみた。
 県道26号に戻ると桜島口へ。大正3年の大噴火で、桜島が大隅半島と地続きになった現場だ。流れ出た溶岩は推定30億トン。10トンダンプ3億台分の溶岩が桜島と大隅半島の間の海を埋め尽くした。気の遠くなるような膨大な溶岩の量。桜島の持つエネルギーの大きさを桜島口で見せつけられた。

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桜島港を出発
湯之平展望台から見る桜島


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桜島の避難港の岸壁
桜島白浜温泉の湯


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桜島大根の畑
黒神の「埋没鳥居」


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黒神川から見る桜島
桜島はここで大隅半島とつながった!


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