カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

アドレス日本一周 west[97]

投稿日:2013年3月6日

奄美大島に上陸

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 10月18日16時30分、奄美大島の名瀬港に到着。岸壁に降りると、まずは奄美大島に上陸した実感を味わう。そして「フェリーとしま」とアドレスの2ショットの写真をとった。
 ところで「大島」は日本でも一番多い島名。主な大島だけでも30近くある。奄美大島はそれら数多くある大島の中でも最大だ。奄美大島、周防大島、伊豆大島が「日本三大大島」になっている。
 奄美大島は日本の島の中では1位の択捉島、2位の国後島、3位の沖縄本島、4位の佐渡島に次いで第5位になるが、択捉島、国後島は北方領土、沖縄本島は準本土なので、奄美大島は実質的には佐渡島に次いで日本第2位の島といえる。この大きさが奄美大島の大きな特徴だ。
「フェリーとしま」に別れを告げ、海沿いのルート、県道81号を北上する。深く切れ込んだ入江の一番奥にある大熊漁港でアドレスV125Gを止め、胸いっぱいに潮の香をかいだ。
 大熊漁港からさらに海沿いに走り、大熊展望台からは名瀬港を一望する。港の奥には名瀬の町並みが見える。
 大熊展望台を過ぎると山中に入る。峠のトンネルを抜け出ると、東シナ海の海岸に出る。夕日を浴びて光り輝く海を見ながら走るのはたまらない。今井崎に立ち、龍郷湾岸の道を走り、龍郷漁港へ。漁港前の「番屋」という店で夕食にする。
「番屋」では「海鮮丼」(1500円)を食べた。マグロ、タイ、タコ、イカ、ウニがドサッとのっている。海鮮丼にはイカ汁(黒墨)がついている。
 奄美大島の海の幸を存分に食したところで、元気モリモリといった気分でナイトランを開始。龍郷からは国道58号を北上。奄美大島最北の町、赤木名に向かっていく。
 その途中では「万歳峠」を越えた。戦時中、出征兵士をこの峠まで見送ったので、その名があるという。宮本常一先生の『忘れられた日本人』に出てくる奥三河の万歳峠が思い出されてならなかった。
 赤木名に到着すると給油。ガソリンスタンドで「よしや旅館」という旅館があることを聞いた。さっそくその旅館に行ってみると、改装中で泊められないと断られた。
 そう簡単には諦めないカソリ、
「そこを何とか」
 と頼むと、宿のおかみはさんは、手をつけていない部屋を空けてくれた。おまけに朝食つきの宿泊料を4500円にしてくれた。おかみさん、ありがとう!

第18日目:鹿児島→奄美大島・赤木名
2008年10月18日
走行距離:54キロ(合計4,724キロ)
費用:
朝食 270円
昼食 630円
カンビール 370円
夕食 1,500円
ガソリン 671円
宿泊(朝食つき) 4,500円
合計  7,941円
総計 223,015円


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名瀬港を出発
大熊漁港


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大熊展望台からの眺め
海沿いの県道81号を行く


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武運崎が見える
東シナ海を見ながら走る


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今井崎から龍郷へ
龍郷漁港


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龍郷の「番屋」で夕食
「番屋」の「海鮮丼」


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