カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

アドレス日本一周 west[100]

投稿日:2013年3月9日

手鞠のように美しい岬

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 奄美大島最北端の笠利崎をあとにし、県道に出ると、太平洋岸の県道601号を南下する。海岸一帯のサトウキビ畑が南国・奄美大島を強く感じさせた。
 太平洋に突き出たあやまる岬に寄っていく。
 あやまる岬の一帯は広々とした園地で観光公園になっている。ここではまだ真夏といったところで、セミの鳴き声がものすごい。見た目にはツクツクホウシに似たセミで、鳴き声は「シャーシャーシャー」と鳴くクマゼミに似ている。
 ここでもツバメが飛び交っていた。
 岬の展望台に立つと、さきほどの奄美大島最北端の岬、笠利崎がはっきりと見える。太平洋の水平線上には喜界島が霞んで見えている。
 喜界島を見ていると、たまらない気持ちになる。この島は2002年の「島めぐり日本一周」で行き損ねた島だからだ。名瀬港から船が出ているが、残念ながら今回も行く予定はないので、「また、次の機会だなぁ」といって自分で自分を納得させた。
 それにしてもあやまる岬の「あやまるって、いったい、何?」と思ってしまう。誰もがそう思うのだろう、岬の園地にはその由来の書かれた石碑がある。それには次のように書かれている。

奄美の乙女達は、正月になると赤・青・黄の色とりどりの糸で刺繍したきれいな手鞠で手鞠歌を唄いながら鞠つきをします。この岬一帯のなだらかな地形が『アヤに織られた手鞠』によく似ているところから、いつの頃からか『アヤマル』と呼ばれるようになり、地名になったと伝えられています。

 あやまる岬を過ぎると、奄美大島でも一番美しい海といわれる土盛海岸を通り、奄美空港の手前で右折し、赤木名に戻った。
 県道602号→県道601号と、2本の県道を走りつないだ「奄美大島北部一周」はおすすめルート。その間では蒲生岬、笠利崎、あやまる岬の3岬に立った。奄美大島北部のこれら3岬はどこもいい。

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太平洋岸のサトウキビ畑
あやまる岬の広々とした園地


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あやまる岬から見る笠利崎
あやまる岬の由来


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太平洋岸から赤木名へ
赤木名に戻ってきた!


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