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生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

アドレス日本一周 west[104]

投稿日:2013年3月14日

名物「鶏飯」と黒糖焼酎

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 宇検村の中心の湯湾は、リアス式海岸、焼内湾の一番奥に位置している。奄美大島の最高峰、湯湾岳(694m)山裾の町だ。
 ここはなつかしの地。
 2002年の「島めぐり日本一周」では、スズキの50ccバイク、SMX50で奄美大島を一周した。そのあと、名瀬を出発点にし、林道を走りつないで奄美大島最西端の曽津高崎を目指した。まずは奄美中央林道→湯湾赤土林道と走り、この湯湾の町に下ってきたのだ。
 奄美中央林道は島とは思えないようなロングダート。金作原原生林への金作原林道との分岐を過ぎ、そのほかの何本もの林道との分岐を過ぎ、宇検村に入った。そして湯湾赤土林道との分岐まで30・0キロのロングダートを走ったのだ。つづいて湯湾赤土林道に入った。2・2キロのダートを走ったところで舗装路になったが、2本の林道を合わせると32・2キロの連続ダートになった。奄美中央林道は、日本の「島林道」の中では断トツの最長のダート。本土でも30キロを超えるダートというのは、それほど多くはない。
 湯湾からはさらに宇検中央林道→菅鈍林道と走り、奄美大島最西端の曽津高崎に立った。岬の突端には奄美諸島でも最古の灯台。曽津高崎は「奄美大島、ここに尽きる…」といった最果て感の漂う岬だった。
 湯湾港の岸壁にアドレスを止めると、青い海を見ながら「島めぐり日本一周」のそんなシーンを思い浮かべた。
 さー、出発だ。
 湯湾からさらに海沿いの県道79号を行く。枝手久島を目の前にする地点まで来ると焼内湾を離れ、峠を越えて大和村に入り、東シナ海の海岸に下った。東シナ海を左手に見ながら走る。「戸円ふれあいパーク」ではアドレスを止め、夕暮れの戸円海岸を見下ろした。ここを過ぎるとナイトランになった。
 大和村の村役場の手前で、全長1212メートルの毛陣トンネルを走り抜けた。奄美大島では7本目の1000メートル超のトンネル。国道58号以外では唯一の1000メートル級のトンネルということになる。
 全行程324キロの「奄美大島一周」を走り終え、20時、名瀬に到着した。
「ホテルビッグマリン奄美」に泊まり、隣のレストラン「あさばな」で夕食。「鶏飯丼」(790円)を食べながら飲む奄美の黒糖焼酎「黒の曙」(300円)は腹にしみた。鶏飯は奄美大島の名物料理だ。

第19日目:赤木名→名瀬
2008年10月19日
走行距離:270キロ(合計4,994キロ)
費用:
ガソリン 879円
昼食 433円
夕食 790円
奄美焼酎 300円
宿泊 5,720円
合計 8,122円
総計 231,137円


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県道79号を行く
枝手久島


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焼内湾口を見る
東シナ海の海岸線を行く


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海沿いの家の防風林
海がきれいだ!


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海岸近くの養魚場
緑濃い奄美大島の山中


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夕暮れの東シナ海
戸円海岸を見下ろす


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レストラン「あさばな」
「あさばな」の「鶏飯丼」


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