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生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

アドレス日本一周 west[134]

投稿日:2013年4月14日

オリオンの生がうまい!

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 浜比嘉島での「ちへいせん・あしびなー」は、盛況のうちに第2部に入っていく。
「浜比嘉島に生きる」では、うるま市立海の文化資料館の学芸員、前田一舟さんの進行で沖縄国際大学の学生のみなさんが、歩いてまわった島の様子を写真で見せてくれた。
 家々の石垣、フクギの屋敷林、古いたたずまいを残す吉本家、伝統的な舞踊の「エイサー」、今も残る3隻のサバニ、モズクの養殖、アマミチュー&シミルチューの伝説などの写真が目に残る。学生のみなさんの目線には何ともいえない新鮮さを感じた。
 そのあとは島のみなさんでの座談会。浜比嘉島に宮本常一先生が来られたときのいきさつやそのときの様子は興味深いものだった。浜比嘉島は宮城島と並んで水の豊かな島。湧水に棲息するシリケンイモリはその証だという。砂地での農業ではニンニク、ラッキョウなどを栽培しているが、農業から漁業に変わっていく人が最近は多いという。モズクの養殖がお金になるからだ。島人の座談会ではこのような地元民ならではの話が聞けた。
 つづいて詩人であり音楽家、演出家、脚本家でもある多才な平田大一さんの「島から世界へ」の話を聞いた。
 平田さんは八重山諸島の小浜島出身で熱のある人だ。和光大学を卒業後、あえて島に戻り、サトウキビ栽培に若い人たちを呼び込んだ。そして小中学生たちを集め、勝連城主「阿麻和利」の舞踊劇をやるようになった。舞台でそんな「阿麻和利」の一部を見せてもらったが、思わず引き込まれてしまうような素晴らしさ。このあと120人ほどの中高校生をひきつれてハワイ公演に出発するという。
 最後は浜比嘉島の比嘉地区のみなさんによる「比嘉パーランクー」だ。
 鮮やか彩りの陣羽織を身につけたみなさんが大太鼓の音色とともに踊る。旧盆の盆送りの踊りを「エイサー」と呼ぶが、それ以外のイベントで踊る場合、ここではエイサーと区別して「比嘉パーランクー」と称しているそうだ。
 プログラムが終了すると、会場でのディナータイム開始。この時のために、地元のみなさんが朝から準備してくれた御馳走の数々がテーブルに並んだ。何種もの料理の入ったオードブル、「てびちと冬瓜の煮物」、「ソーキの煮物」、天ぷら、刺身…と盛りだくさんだ。いやー、何とも心に残る「ちへいせん・あしびなー」の第1日目となった。
「ちへいせん・あしびなー」の会場から民宿「ゆがふの郷」に戻ると、今度は参加者のみなさんとの飲み会開始。オリオンの生がうまい!

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大盛況の「ちへいせん・あしびなー」
締めは「比嘉パーランクー」


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ディナータイムの「オードブル」
「てびちと冬瓜の煮物」


第25日目:浜比嘉島→浜比嘉島
2008年10月25日
走行距離:48キロ(合計5,731キロ)
費用:
昼食 400円
ちへいせん・あしびなー 3,000円
生ビール(4) 1,600円
宿泊(朝食つき) 3,500円
合計 8,500円
総計 313,408円


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