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生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

アドレス日本一周 west[143]

投稿日:2013年4月23日

千代の富士談義

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 国分から国道220号を南へ。スズキの125ccスクーター、アドレスV125Gを走らせ、亀割峠を越えて大隅半島に入っていく。国道沿いの無人販売所でアドレスを止めてミカンを1袋(200円)買い、海越しの桜島を見ながら食べた。
 桜島口を通り、垂水の町を走り抜け、日本本土最南端の佐多岬に向かっていく。
 大隅半島西岸のルートは国道220号→県道68号→国道269号と変わっていく。
 国道269号沿いの「かもめ食堂」で「イセエビみそ汁」(950円)を食べた。大きな椀に入ったイセエビに、ご飯が1杯ついている。うまいイセエビだ。ご飯を食べきると、おかわりをした。店のオバちゃんは「2杯目はサービスしておくからね」と、うれしいことをいってくれる。
 店内には横綱千代の富士の写真などが所狭しと飾られている。器にも千代の富士の名前が入っている。
「私は千代の富士と仲良しなの」という。
「千代の富士談義」でひとしきり盛上がったところで、オバちゃんは「いいものを見せてあげるから」といって、食堂に隣り合った母屋に連れていってくれた。そこには虎の剥製が飾られていた。
「これはね、500万もしたのよ!」
 元気な「かもめ食堂」のオバちゃんと別れ、国道269号で錦江町に入る。元の大根占町だ。さらに南下し、南大隅町に入っていく。ここは元の根占町になる。
 国道269号の終点の佐多に到着。ここは元の佐多町になる。佐多からは県道68号で大泊へ。漁港の岸壁でアドレスを止めた。ここから佐多岬に向かっていくのだ。

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鹿児島湾に浮かぶ桜島
「かもめ食堂」の「イセエビのみそ汁」


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「かもめ食堂」の虎
これらはすべて横綱千代の富士から贈られたもの


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開聞岳が見えてくる
大泊漁港に到着


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