アドレス日本一周 west[151]
投稿日:2013年5月5日
迷宮の海岸線
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JR日豊本線の日向市駅前を出発し、国道10号を北へ。門川町に入ったところで遠見半島に寄り道をする。小回りのきくアドレスなので、このように自由自在に走りまわれるのがすごくいい。しかし残念ながら遠見半島では、岬までの道はなく、行止り地点まで行って国道10号に戻った。
旭化成の工場群がつづく延岡を過ぎたところで、国道10号から国道388号に入り、リアス式海岸の日豊海岸を行く。宮崎県の美々津海岸から県境を越えて、大分県の佐賀関半島までつづく日豊海岸は、日南海岸と同じように国定公園に指定されている。
島浦島へのフェリーが出る浦城港でアドレスを止めた。
浦城は「浦城水軍」の根城だった。入口が狭く、奥深くまで入り込んだ浦城湾は水軍の根拠地としては絶好。沖合から見つけ出すのはきわめて難しい。まさに「攻めるに難く、守るに易い」地形だ。
そのような浦城の対岸が島浦島で、島の周辺は一面の養殖漁場になっている。そこは「海の畑」を思わせる光景。タイやハマチなどの養殖が盛んにおこなわれている。この島浦島は宮崎県では最大の島。漁業のきわめて盛んな島で、宮崎県では一番の漁業基地になっている。
今回は島浦島は対岸から見るだけにし、浦城を出発。海水浴場のある須美江から日豊海岸の海岸美を見ながら走り北浦へ。北浦からは海岸線を離れて山中に入り、県境の峠を越えて大分県に入る。県境の峠道は舗装林道のような超狭路でほとんど交通量はない。峠から海岸に下ると、そこは名護屋湾、つづいて猪串湾に出る。奥深くまで入り込んだ小湾が連続する。海岸線が複雑に入り組んでいるので、どこまでが本土側で、どこが島なのかまったくわからない迷宮の世界に入り込んだかのようだ。
蒲江に着くと、蒲江漁港近くの食堂「コサカ」で「刺身定食」(1500円)を食べた。刺身はイサキ。シコシコした歯ごたえがあり、淡泊なのにほのかな脂分があって、なかなかの味。それに酢味噌のタコと白身魚の天ぷら、魚のすり身の入った澄まし汁が出た。日豊海岸の魚三昧の昼食だ。