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生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

アドレス日本一周 west[174]

投稿日:2013年6月1日

イノシシに激突!?

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 丹後半島北端の道を走り、近畿最北端の経ヶ岬に到着。駐車場にアドレスを停め、岬への山道を歩いた。経ヶ岬は安山岩から成っている。周囲は高さ数十メートルの断崖。名前の由来は安山岩の柱状節理が巻きかけの経巻に見えるからだとか、岬の東側にある海心洞に文殊菩薩像と万巻経を納めたからだといわれている。
 ここは昔も今も海の難所。対馬海流などの潮流が激しく、流れが複雑なため、難破する船が後をたたない。15分ほど歩くと山上の展望台に出る。夕日を浴びた日本海の海岸線は目に残る風景。そこから岬の突端の明治31年初点灯という灯台まで下り、魔の海を見下ろした。しかしこの日の日本海は穏やかで、波ひとつなかった。灯台の周辺はさながら猿の遊び場。猿の群れが次々にやってきて叫びながら飛び回っていた。
 駐車場に戻ると国道178号を南下。甲崎の展望台から夕焼けの空を背にした経ヶ崎を眺めた。秋の日暮れは早い。トトトトッと音をたてるかのように、あっというまに暗くなる。国道178号のナイトラン。ここではヒヤッとした。コーナーを曲がったところで大物のイノシシがうずくまるようにして座っているではないか。路上に落ちた木の実を食べていた。あわや激突というところだったが、さすが野生動物、その寸前にすばやく身をかわした。イノシシさんよ、食事中にゴメンね。
 伊根温泉に到着。飛び込みで「桜泉荘」に行くと、うまい具合に泊まれた。さっそく大浴場と露天風呂に入る。湯から上がるとレストランへ。ありがたいことにまだ営業していた。まずは生ビールをキューッと飲み干し、そのあとで「刺身定食」を食べた。刺身の盛り合わせは超美味。タイ、イカ、アジ、サワラ、ヨゴワ、ダイリキ(カンパチの子供)とすべてが地魚。さすが若狭湾の漁業基地の伊根だけのことはある。いやー、よかった!

第36日目:鹿野温泉→根温泉
2008年11月5日
走行距離:223キロ(合計8,165キロ)
費用:
ガソリン 556円
城崎温泉 800円
久美浜温泉 400円
ガソリン 579円
宿泊(朝食つき) 8,400円
生ビール 630円
夕食 1,600円
合計 13,665円
総計 437,721円


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丹後半島北端の日本海
経ヶ岬を望む


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経ヶ岬の海
経ヶ岬の展望台


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夕日を浴びた日本海
経ヶ岬の灯台


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経ヶ岬から見る若狭湾
甲崎の展望台から見る経ヶ崎


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伊根温泉「桜泉閣」
「桜泉閣」の露天風呂


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「桜泉閣」の夕食
刺身の盛り合わせ。すべて地魚!


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