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生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

アドレス日本一周 west[177]

投稿日:2013年6月4日

天空にかかる橋

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 丹後の一宮、籠神社の参拝を終えると、神社前の駐車場にそのままアドレスを停め、笠松公園にリフト(往復640円)で登った。ケーブルカーもあるが共通券で料金は同じ。笠松公園から見下ろす天橋立は見事だ。さすが「日本三景」だけのことはある。天橋立が天空にかかる橋のように見えるという「股のぞき」もやってみた。
 天橋立は宮津湾と潟湖の阿蘇海を分ける全長3・6キロの砂州。その幅は20メートル以上ある。広い所では100メートル以上もある。砂州内の道は原付ならば通行可。しかし8000本といわれる松林に覆われた天橋立をバイクで走っても、日本三景の天橋立は見られないし、わからない。単なる松林でしかないからだ。天の橋立は傘松公園のように、上から見下ろさないことにはその美しさはわからない。
 天橋立は途中が切れて北の大天橋と南の小天橋に分かれ、唐橋風の通称大天橋がかかっている。小天橋と本土の間は狭路の水道の切戸(文殊の瀬戸)。ここには廻旋橋がかかっている。橋のたもとからは観光船が一宮に出ている。
 天橋立に来ていつも気になるのは、天橋立で宮津湾と区切られている潟湖の「阿蘇海」の名前だ。何で「阿蘇海」なのか、すごく知りたいところだ。
 傘松公園の展望台で天橋立を存分に眺めたところで籠神社に戻り、次にアドレスに乗って西国33ヵ所の第28番札所の成相寺へ。成相寺は天橋立を見下ろす成相山の中腹にある。寺への道は国道178号から丹後国分寺跡の脇を登っていく。
 成相寺のある成相山は古くからの修験道の山。慶雲元年(704年)の創建といわれる古刹。入母屋造りの重厚な本堂には聖観音像がまつられている。この観音像は「美人観音」ともいわれ、祈願すれば美人になるそうだ。男ならば美男子になるということか。平成10年に復元された五重塔も建っている。成相寺の展望台からも天橋立を見下ろせるが、その眺めは傘松公園と比べるとあまりよくない。
 成相寺の参拝を終えると国道178号に戻り、岩滝温泉のある岩滝を通り、天橋立の南側にある知恩寺を参拝する。ここも大同3年(808年)に創建された古刹。「日本三大文殊」のひとつ。「知恵の文殊」の文殊信仰の寺としてよく知られている。境内には重要文化財の多宝塔がある。ここを最後に天橋立を離れ、国道178号で舞鶴に向かった。

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リフトで傘松公園に登る
笠松公園の展望台から見る天橋立


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ケーブルカー越しに見る天橋立
天橋立の「股のぞき」


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リフトで下っていく
西国28番札所の成相寺


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