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生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

アドレス日本一周 west[192]

投稿日:2013年6月22日

海に向かって2000枚

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 輪島漁港を出発。アドレスを走らせ、朝市と漆器で知られる輪島の町をひとまわりする。かつての輪島駅跡はバスターミナルになっている。
 能登半島を3つに分けて口能登、中能登、奥能登とよくいわれるが、輪島はそのうちの奥能登の中心になる。
 輪島から国道297号でさらに外浦海岸を行く。
 名前のおもしろさにひかれて、「ねぶた温泉」(500円)の湯に入った。青森の「ねぶた」を連想するが、それとは一切、関係ない。このあたりの地名の「寝豚」からきている温泉地名だ。
 奥能登の外浦海岸は見どころの多いエリアで、白米の千枚田は山の上から下の海岸まで2000枚以上もの田が段々になってつづいている。チマチマした田で、1枚の平均は2坪(約6・6平方キロ)もないという。米づくりに執念を燃やしてきた日本人の姿を白米の千枚田に見る思いがした。
 つづいて平家の落人伝説が伝わる上時国家と下時国家の両豪農の家を見学し、曽々木海岸でアドレスを止める。シンボルの窓岩を見る。水平線上には七ツ島が見える。手掘りのようなトンネルを抜け、断崖の小道を歩いたが、日本海の荒波がぶつかり白く砕け散っている。冬本番を目前にした曽々木海岸。すでに北西の風は身を切るような冷たさだ。
 歩き終えたところで国道沿いの「曽々木食堂」で昼食。「日本海丼」(1000円)を食べた。いしる風味の玉子でとじたサザエ丼。岩ノリやアオサの海藻も入っている。「日本海丼」を食べながら、窓の外の日本海を眺めるのだった。

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輪島漁港を出発
ねぶた温泉


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白米の千枚田
冬目前の曽々木海岸


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断崖を貫くトンネル
日本海の波が砕け散る


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「曽々木食堂」
「曽々木食堂」の「日本海丼」


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