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生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

アドレス日本一周 west[193]

投稿日:2013年6月24日

日本列島ここが中心

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 曽々木海岸を出発。アドレスを走らせ、国道249号で能登半島の外浦海岸を行く。
 曽々木海岸の先の仁江には、日本で唯一残った揚浜塩田がある。ちょうど塩づくりをしているところで、目の前の海から桶で海水をくみ、それを大桶に入れ、砂の上にまいているところや、塩釜で塩分を濃くした海水を煮つめているところなどを見せてもらった。
 仁江からさらに外浦海岸を走り、国道249号と分かれ、海沿いの県道28号を行く。交通量はさらに少なくなり、能登半島突端の禄剛崎を目指す。
 狼煙(のろし)の集落に到着。駐車場にアドレスを止め、禄剛崎まで歩いていく。といっても徒歩約5分。この岬は新第三紀層の泥岩から成る海岸段丘で、海からの高さは50メートル近い。切り立った岬先端の断崖上に立つと、目の前には日本海の大海原が広がっている。崖下は「千畳敷」と呼ばれる岩礁だ。
 禄剛崎は古来、日本海航路の重要な目印とされてきた。このあたりの地名が狼煙であることからもわかるように、海岸線防衛の拠点とされ、奈良時代にはすでに狼煙台が置かれていたという。
 岬は広々とした園地になっている。その中に「日本列島ここが中心」の碑が立っている。禄剛崎を中心にして円を描くと、同じ円周上に日本本土最北端の宗谷岬と最南端の佐多岬がくる。
「う〜ん、なるほど」
 と、思わせる「日本列島ここが中心」の碑だ。
 また断崖上には上海と釜山、ウラジオストックまでの距離が表示されている。上海までは1598キロだが、釜山は783キロ、ウラジオストックは772キロとはるかに近くなる。
 岬の先端には白い灯台。明治16年(1883年)に完成したイギリス人技師の設計による灯台だ。
 能登半島最北端の禄剛崎は、「海に落ちる夕日」と「海から昇る朝日」が同じ場所から見られることでよく知られる。この日は残念ながら見えなかったが、ここからは富山湾越しに立山連峰の山々、日本海越しに佐渡を見ることもできる。そして禄剛崎は能登半島を外浦海岸と内浦海岸を分けている。ここからは内浦海岸に沿って行くことになる。

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仁江の揚浜塩田
禄剛崎への道


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禄剛崎を見る
禄剛崎に到着


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禄剛崎の「日本列島ここが中心」の碑
禄剛崎からの距離表示


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禄剛崎の灯台


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