カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

アドレス日本一周 east[12]

投稿日:2013年7月30日

イワシの町

千葉←東京←神奈川←静岡←神奈川←東京
2008年11月23日

「月の沙漠像」のある御宿を出発。国道128号で大原へ。大原漁港でアドレスを止めたが、漁港の南側の岬は八幡岬。外房海岸には勝浦と大原に八幡岬がある。
 大原から太東崎へ。
 国道128号を右折し、2、3キロほど行った岬突端の高台の上に、白い灯台が立っている。岬の展望台から南側を見ると、夷隅川の河口がよく見える。その向こうには大原の八幡岬が見える。岬の展望台から北側を見ると、九十九里浜の湾曲した長い海岸線を一望。刑部岬から「日本のドーバーのホワイトクリフ(白い断崖)」の異名をとる屏風ヶ浦、さらには犬吠崎まで見える。これほど長い海岸線の見えるところはそうはない。
 国道128号で上総一宮の町まで行き、上総国の一宮、玉前神社を参拝。七五三参りの家族連れの姿が目立った。ここから九十九里の海岸に出、県道30号を北上する。
 この県道30号は海岸線のすぐ近くを通っているが、太平洋はほとんど見えない。それよりも海側の九十九里道路(有料)からだと太平洋を見ながら走れるのだが、原付は通行禁止だ。
「九十九里浜」は太東崎から刑部岬までつづく長い砂浜。その距離は約60キロ。ほぼ中間点の片貝で昼食にする。九十九里といえばイワシ。「やなぎや」という店で「イワシの刺身定食」(1150円)を食べた。
 片貝が中心になっている九十九里町はイワシの町。片貝魚港は古くからイワシの水揚げ港として知られている。そんなイワシの町だけに「いわし博物館」がある。残念ながら休館中だったが、以前、見たときは古くからのイワシ漁で使われた漁具が展示されていて目を引いた。イワシ漁の変遷が興味深かった。
 そんな九十九里町だけに、ここには「イワシのごま漬け」、「イワシの団子汁」、「イワシの甘辛煮」、「イワシの卯の花漬け」、「イワシの輪切り汁」…と、さまざまなイワシの郷土料理がある。
「やなぎや」の「イワシの刺身」もじつにうまかったが、食べ終わったときは「今度はぜひともイワシ三昧の食事をしたい!」と思うのだった。

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大原漁港
太東崎の灯台


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太東崎から南側の大展望
上総の一宮の玉前神社


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七五三参りの家族連れ
九十九里浜の砂浜


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片貝の「やなぎや」で昼食
「やなぎや」の「イワシの刺身定食」


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