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生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

アドレス日本一周 east[20]

投稿日:2013年8月7日

陸前浜街道の宿場町

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2008年11月24日

 国道6号で宮城県に入ると、山元町を通り、亘理町へ。
 ここではJR常磐線亘理駅前にある「悠里館」内の郷土資料館(入館料200円)を見学。「悠里館」は城を模した遠くからでも目につく建物だ。
 館内の「亘理伊達家(伊達支藩)」のコーナーは興味深い。亘理は陸前浜街道の宿場町であるのと同時に、伊達成実がこの地に入って以来の城下町。戊辰戦争では朝敵とされ、藩主の伊達邦成や家臣たちは北海道に逃げるようにして移住した。亘理伊達家の開拓したのが伊達紋別(伊達市)。「亘理伊達家」のコーナーではその歴史を目で見ることができる。
「悠里館」最上階の5階は展望室(無料)になっている。そこからは亘理の町並みを足下に見下ろし、360度の展望を楽しめる。
 亘理からは太平洋に近い県道10号を行く。
 阿武隈川河口の潟湖、鳥の海に寄っていく。海岸近くにある亘理温泉「とりの海」(入浴料500円)の湯に入る。「とりの海」は改築され、きれいな5階建の建物になっていた。そのあと鳥の海北岸の荒浜漁港に行った。
 荒浜は阿武隈川の水運でおおいに栄えた。江戸時代、伊達藩はここから米を江戸に送った。伊達政宗が造ったといわれる太平洋岸の運河、貞山堀も、仙台から荒浜に通じるもの。伊達藩はさらに荒浜の一帯を一大製塩地帯にし、最盛期には百数十もの塩田があったという。

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亘理の「悠里館」
「悠里館」の展望室からの眺め


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亘理温泉「とりの海」
鳥の海北岸の荒浜漁港


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