カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

アドレス日本一周 east[32]

投稿日:2013年8月20日

東北一のノッポ灯台

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2008年11月25日

 山田からは国道45号→県道41号で日本の秘境、重茂半島に入っていく。
「海の畑」のような山田湾を見ながらアドレスを走らせる。
 海岸を離れると、曲りくねった狭路の山道を行く。
 寒さはからり厳しい。
 アドレスV125Gリミテッドのグリップヒーターとシートヒーターには大助かりだ。
 とくに効き目抜群のグリップヒーターのおかげで、東京を出発して以来ここまで、まだ冬用のグローブを使っていない。3シーズンの薄手のグローブで十分に行ける。冬用のグローブだと、どうしても操作性が落ちてしまうので、使わないですめば、それにこしたことはない。
 海辺の集落を通り過ぎ、重茂半島一周の県道41号を右折し、本州最東端の漁港、姉吉へ。山田から姉吉までは25キロほどだ。
 姉吉漁港の岸壁にアドレスを停めると、本州最東端のトドヶ崎への山道を歩いていく。岬の突端までは4キロほど。山道にはびっしりと落ち葉が敷き詰められてい る。まるで落ち葉の絨毯の上を歩いているかのようだ。
 1時間ほど歩いてたどり着いた東経142度04分35秒のトドヶ崎には、東北地方では一番のノッポ灯台、高さが34メートルの灯台が立っている。ほかにはまったく人がいないので、本州最東端の岬を独り占め。岬突端の断崖上には「本州最東端」の碑。目の前には島影ひとつなく、太平洋が果てしなく広がっている。そんなトドヶ崎の沖合を南に向かってフェリーが通り過ぎていった。
 往復8キロの道のりを歩き、岬から浜に戻ると、漁師さんと話した。
「9月になるとコンブ漁で忙しくなるよ。きれいな飴色をした重茂のコンブは質の良さで知られている。ワカメも今では全国に知られている。トドヶ崎の名前通り、昔はこの岬にトドがやってきた。最近ではほとんど見かけなくなったな」
 と、姉吉の漁師さんからは、そんな話を聞いた。
 コンブといい、トドといい、ぼくはすでに北の親潮の海に入っていた。周囲の植生を見ても、寒地性のナラなどの落葉樹が大半だ。
 県道45号に戻ると、重茂半島をぐるりと一周し、津軽石で国道45号に出た。
 津軽石から宮古へ。
 その途中にある宮古湾温泉「マース」に泊まった。
 大浴場と露天風呂に入り、湯から上がると、レストランで牛タンの串焼き(300円)をつまみに生ビール(500円)を飲み乾した。もう最高の気分。
 そのあとは本州最東端のトドヶ崎に立った喜びで、夕食はちょっと贅沢をして「海鮮ちらし」(1400円)と「冷麺」(800円)を食べた。

第6日目:御崎→宮古湾温泉
2008年11月25日
走行距離:151キロ(合計1,665キロ)
費用:
ガソリン 610円
昼食 2,500円
カンコーヒー 120円
三陸山田温泉 500円
生ビール 500円
牛タンの串焼き 300円
夕食 2200円
宿泊(朝食つき) 7,100円
合計 13,830円
総計 54,780円


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山田湾を見ながら走る
姉吉漁港に到着


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トドヶ崎への山道を歩く
トドヶ崎の灯台


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トドヶ崎の「本州最東端碑」
トドヶ崎で「万歳!」


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トドヶ崎沖を行くフェリー
牛タンの串焼き


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「海鮮ちらし」
「冷麺」


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