カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

アドレス日本一周 east[57]

投稿日:2013年9月16日

スタッドレスタイヤを装着

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2008年11月30日

 襟裳岬を出発し、日高側から十勝側に入ると、劇的に天気が変わった。厚く垂れこめていた灰色の雲は消え去り、青空が一面に広がっている。黄金道路を走り抜け、広尾の町を過ぎると十勝の大平原に入っていく。左手には雪をかぶった日高山脈の山々が連なっている。やがて夕日が日高山脈の山の端に落ちていく。それとともに気温が急速に下がっていく。17時に帯広に到着。気温は氷点下2度だ。
 帯広では真っ先に帯広駅近くの「六花亭」に行き、「サクサクパイ」(1個130円)を食べた。これを食べたかったのだ。生クリームが目一杯詰まったサクサクパイは美味だった。
 そのあと、スズキのバイクショップ「川瀬商会」に行く。社長の川瀬さんと店長の富森さんに出迎えられたが、ここにはスズキの中川さんも来てくれていた。苫小牧にひきつづいての中川さんとの再会。中川さんはこの季節の「北海道一周」をすごく心配してくれ、なんと「川瀬商会」にアドレス用の4種類の冬用タイヤを送ってくれていた。
「川瀬商会」の工場に案内されると、それら4種類のタイヤが並べられていた。スタッドレスタイヤが2種類、スパイクタイヤが2種類。ぼくはそのうちスタッドレスタイヤを選び、その場でタイヤ交換をしてもらった。
「川瀬商会」には次々に来客がやってきた。
 まずは「十勝毎日新聞」記者の丹羽恭太さん。丹羽さんは何誌ものバイク誌を出している東京の「クレタ」の元編集部員。故郷の帯広に戻り、新聞記者をしていた。そんな丹羽さんに「アドレス日本一周」を取材されたのだが、翌日の「十勝毎日新聞」には一面ブチ抜きでカソリの「アドレス日本一周」が大きく掲載されていた。
 次にライダーの金子志保さんがやってきた。金子さんは2007年、ホンダJADEで日本一周を達成。金子さんとは「日本一周談義」で大盛り上がり。そんな「川瀬商会」に集まったみなさんに見送られ、新品のスタッドレスタイヤで夜の帯広の町に出ていく。
 帯広温泉「ホテルボストン」(入浴料500円)の湯に入る。琥珀色をしたツルツル湯のモール泉。湯から上がり、生き返ったような気分で夕食にする。食事処「新橋」で「豚丼」(1200円)を食べる。本場帯広の「豚丼」だ。
 ボリューム満点の「豚丼」に大満足し、帯広駅前の「東横イン」に泊まった。宿泊費は0円。「東横イン」は10泊すると、無料の宿泊券をもらえる。すごく得した気分で「東横イン」に泊まった。

第11日目:苫小牧→帯広
2008年11月30日
走行距離:332キロ(合計3,104キロ)
費用:
三石昆布温泉 420円
昼食 880円
ガソリン 481円
「風の館」 500円
ガソリン 567円
サクサクパイ 130円
帯広温泉 500円
夕食 1,200円
合計 4,678円
総計 109,830円


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襟裳岬のえりもの集落
道道34号から日高山脈の山々を見る


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海岸では日高コンブを干している
黄金海岸の入口


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国道336号の黄金海岸を行く
広尾の中心街。道幅が広い!


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夕日が日高山脈の山の端に落ちていく
帯広の「川瀬商会」でのタイヤ交換


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「川瀬商会」の川瀬社長(右)と富森店長
「新橋」の「豚丼」。本場帯広の「豚丼」だ!


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