カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

アドレス日本一周 east[61]

投稿日:2013年9月21日

第1ステージのゴール

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2008年12月1日

 愛冠岬からは海沿いの道道123号を行く。日蔭はツルンツルンのアイスバーン。ちょっとでも気を抜くと、ステーンと転倒するので、気合を入れて走りつづけた。
 浜中町に入ると、霧多布湿原の木道を歩いた。ここは面積が3168ヘクタール。日本では釧路湿原、サロベツ原野に次ぐ、第3位の広さの湿原になっている。
 6月から9月までは様々な花が咲くとのことで、「花の湿原」とも呼ばれている。7月中旬にはエゾカンゾウが咲き、湿原を一面に黄色く染める。しかし今は冬枯れの様相で、一面、茶色一色。寒々とした光景だった。
 霧多布湿原から霧多布大橋を渡って霧多布の町に入っていく。
 霧多布は今では島だが、もともとは「霧多布半島」という小半島だった。
 それが1952年の十勝沖地震と1960年のチリ地震の大津波で砂州が切断され、島になった。半島が島になるほどの自然災害だった。
 霧多布の町中を走り抜け、突端の霧多布岬へ。
 岬全体が夕日を浴びて輝いていた。岬の突端には赤白2色の灯台。灯台の前に立ち、タタタタッと音をたてて落ちていく夕日を眺めた。
 日が沈んだところで霧多布温泉「ゆうゆ」(入浴料500円)の湯に入った。湯から上がると、霧多布の海(琵琶瀬湾)は残照に染まっていた。
 霧多布からはさらに海沿いのルートを行く。道道142号のナイトランで根室に向かったが、一番怖れていたアイスバーンは、この間では全くなかった。
 17時、花咲ガニの花咲港に到着。ここでは何としても花咲ガニを食べたかったが、残念ながら漁港前の店はすでに閉まっていた。
 花咲からは道道310号で日本最東端駅のJR根室本線の東根室駅に立ち寄り、17時30分、根室駅前に到着。ここが「北海道一周」の第1ステージのゴール。「函館→根室」間は1096キロになった。
 根室駅前の食堂「たかまる」で夕食。「カニ丼」(800円)と「鉄砲汁」(400円)を食べた。「カニ丼」は花咲ガニを卵とじにした丼、「鉄砲汁」は花咲ガニの足の入った味噌味の汁。ここで存分に花咲ガニを味わった。
 根室駅に戻ると、駅近くの「あづま旅館」へ。ここは以前にも泊まったことのある旅館なのでなつかしい。

第12日目:帯広→根室
2008年12月1日
走行距離:302キロ(合計3,406キロ)
費用:
ガソリン 594円
カンコーヒー 120円
昼食 1,250円
ガソリン 646円
霧多布温泉 500円
夕食 1,200円
宿泊(朝食つき) 6,000円
合計 10,310円
総計 120,140円


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道道123号のアイスバーン
霧多布湿原を歩く


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霧多布岬への道
霧多布岬の断崖


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霧多布岬の灯台
霧多布岬から見る夕日


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霧多布温泉「ゆうゆ」
残照に染まる霧多布の海


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根室駅前に到着
夕食の「カニ丼」&「鉄砲汁」


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