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生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

アドレス日本一周 east[68]

投稿日:2013年9月29日

オホーツクに一番近い駅

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2008年12月2日

 JR釧網本線の止別駅を出発。国道244号で網走に向かっていく。
 道の駅「小清水」を過ぎると、左手には冬枯の「小清水原生花園」の向こうに濤沸湖が、右手にはオホーツク海が見える。
 JR釧網本線の線路を渡り、オホーツク海の砂浜に出た。この日のオホーツク海は穏やかな、波静かな海だった。
 小清水町から網走市に入ったところには、JR釧網線の北浜駅がある。
 駅舎には軽食&コーヒーの店「停車場」がある。ここも止別駅同様、なつかしの駅だ。「40代編日本一周」では、ひと晩、ここで駅泊した。当時は無人駅だった。
 その時の様子を紹介しよう。

 北浜駅の駅舎内には所狭しと使用済みの定期券が貼られていた。その数は1000枚を超えているだろうか。日本中からやってきた旅人たちが、1枚、また1枚と貼っていくのだ。その中にはぼくと同じ神奈川県の伊勢原市民のものもあった。「伊勢原⇔池袋」、「伊勢原⇔巣鴨」というもので、ともに女子大生のものだった。そんな駅舎のベンチにシュラフを敷いて、オホーツクの波の音と、うなりを上げて吹きすさぶ風の音を聞きながら眠りについた。

JTB刊『50ccバイク日本一周2万キロ』より

 北浜駅でもコーヒーを1杯を飲み、駅舎の裏側のオホーツク海に出る。「オホーツクに一番近い駅」を売りにしている北浜駅だけあって、海岸までは20メートルほどでしかない。
 オホーツクの砂浜では何人もの人たちが、秋アジ(サケ)を釣っていた。1人で3、4本の竿を砂浜に立てて釣っている。砂浜には釣人の数よりもはるかに多い釣竿がズラズラッと並んでいた。

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国道244号から濤沸湖を見る
オホーツクの海岸


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JR釧網線の北浜駅
オホーツク海での秋アジ釣り


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