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生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

アドレス日本一周 east[74]

投稿日:2013年10月5日

神の岬

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2008年12月3日

 国道238号の北緯45度線を越えるとまもなく、神威岬が見えてくる。枝幸町と浜頓別町の境の岬だ。岬も峠と同じように大きな境目になっている。
 国道沿いの「北見神威岬公園」でアドレスを止める。ここには神威岬を眺めるのには絶好の東屋がある。
 神威岬というと積丹半島突端の日本海に突き出た神威岬が有名だが、それと区別するために、オホーツク海の神威岬は「北見神威岬」といわれる。
「カムイ(神威、神居)」はアイヌ語で「神」を意味する。
 カムイのついた地名は神威岬のみならず、全道の各地に見られる。
 石狩川が上川盆地から石狩平野に流れ出る地点の峡谷は神居古潭だし、札幌に近い銭函から朝里にかけての断崖絶壁の海岸は神威古潭。日高山脈には神威岳があるし、札幌の豊平川の上流や歌志内市の北西部にも神威岳がある。歌志内の神威岳の山麓には神威温泉もある。摩周湖の東側の火山はカムイヌプリ(摩周岳)、奥尻島の最高峰は神威山だ。
 このほかにも、『ツーリングマップル北海道』のページをめくっていると、「ここにもある。ここにも!」といった具合に「カムイ」を発見することになる。自然を崇拝するアイヌ人の心を「カムイ」に見るような思いがする。
 神威岬のトンネルを抜け、枝幸町から浜頓別町に入っていく。
 浜頓別の町中は路面にこそ雪はなかったが、路肩には除雪された雪がうず高く積み上げられていた。相当、降ったようだ。そんな浜頓別の町を走り抜け、クッチャロ湖まで行く。「白鳥の湖」のクッチャロ湖には多数の白鳥が飛来していた。

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国道238号沿いの「北見神威岬公園」
「北見神威岬公園」の東屋


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「北見神威岬公園」から見る神威岬
浜頓別の町


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「白鳥の湖」のクッチャロ湖


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