カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

アドレス日本一周 east[83]

投稿日:2013年10月15日

礼文島を北へ縦断

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2008年12月4日

 礼文島南端の知床から香深に戻ると、香深漁港の岸壁にアドレスを止めて小休止。ひと息入れたところで道道40号を北へ。礼文島最北端のスコトン岬を目指す。その途中では伝説のエリア峠を越える。峠からは礼文島最高峰の礼文岳(490m)を目の前に見る。
 エリア峠の伝説というのは次のようなものだ。
 美しい娘のエリアをめぐって、2人の若者のヌプリとイコッポが決闘し、ヌプリが勝った。だがヌプリは一番の親友を失い、それを悲しんで自らもこの峠で命を絶った。エリアは涙を流し、やはりこの峠で果てた。そのエリアの涙が溜まって峠下の久種湖になったという。
 エリア峠を越えると、その久種湖の湖畔を走り、礼文島の北の集落、船泊に着いた。
「島めぐり日本一周」(2001年〜2002年)では、ここの食堂「あじさい」で礼文島名物バフンウニの「ウニ丼」を食べた。黄色味の濃い、トロッとしたバフンウニの「ウニ丼」がなつかしく思い出されるのだった。
 船泊からは道道507号を行く。気温5度。アドレスで切る風はそれほど冷たくはない。この道道507号の行き止まり地点が礼文島最北端のスコトン岬になる。北緯45度27分45秒の岬で、日本最北端の宗谷岬とそれほど変わらない。
 アドレスを止めると展望台に立ち、目の前のトド島を眺めた。島には黒白2色の灯台。目をこらしてトド島の右手の海を眺めたが、残念ながらサハリンは見えなかった。スコトン岬からは、宗谷岬ほどの頻度ではないがやはりサハリンが見えるという。

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香深漁港を出発
エリア峠の北側の久種湖


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船泊からスコトン岬とトド島を見る
スコトン岬へ


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道道507号の行き止まり地点
礼文島最北端のスコトン岬


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