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生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

アドレス日本一周 east[104]

投稿日:2013年11月12日

100キロも短くなった川

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2008年12月9日

「西蝦夷三険岬」の雄冬岬を過ぎると、天気は劇的に変わった。黒雲はきれいさっぱりと消え去り、上空にはきれいな青空が広がっている。アドレスに乗りながら、「おー、最高!」の声が出る。
 国道231号で日本海に沿って走り、北海道一の大河、石狩川までやってきた。
 国道231号を右折。石狩川の堤防上の道を走り、樹林を走り抜け、石狩川の河口まで行く。アドレスを止めると、人影のまったくない石狩川河口の砂浜を歩くのだった。
 石狩川は全長268キロ。信濃川、利根川についで日本第3位。以前は全長365キロで利根川よりも長い日本第2位の川だったが、激しく蛇行している川なので、大規模な河川改修が行われ、今ではずいぶんと短くなってしまった。本流の河川改修が終了したのは1968年。100キロも短くなった川など、日本ではほかにはない。
 幾多の支流を集める石狩川の流域面積は14330平方キロで利根川に次ぐ日本第2位の広さ。その面積は福島県を上回っている。
 石狩川の源は石狩山地の石狩岳(1962m)。上流には名所の大函があり、柱状節理の層雲峡から上川盆地に流れ込む。中心都市の旭川を過ぎると、神居古潭の峡谷から広大な石狩平野を南に流れ、江別で西に向きを変え、石狩湾に流れ出る。
 ぼくは1本の川の源流から河口までバイクで走るのが好きだ。河口から源流まで走ることもある。それを称して「源流行」といってる。いままでに何度か、石狩川の「源流行」をしたが、河口の石狩湾の砂浜を歩いていると、各地で見た石狩川のシーンが次々に目に浮かんでくるのだった。

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遠ざかっていく雄冬岬
石狩川河口の砂浜を歩く


資料写真:石狩川

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石狩川の上流
石狩川の名所の大函


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石狩平野を流れる石狩川
江別の近くを流れる石狩川


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石狩川の河口


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