カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

アドレス日本一周 east[107]

投稿日:2013年11月15日

神々の宿る神聖な岬

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2008年12月10日

「小樽探訪」を終えて、JR小樽駅前に戻ってきた。
 国道5号で余市へ。
 小樽市内で給油したが、ガソリンはついにリッター106円になった。これは記録だ。
 今回の「アドレス日本一周」で助かったのは、ガソリン代がどんどん安くなっていったこと。106円は特別に安かったが、平均するとリッター120円前後だった。
 余市から国道229号で積丹半島に入っていく。
 古平から積丹へ。
 積丹半島は一面の雪景色だったが、国道229号はしっかりと除雪されていて、路面に雪はまったくなかった。
 野塚で積丹半島北岸の海に出る。
 積丹半島の日本海に突き出た岬には、北端の積丹岬と北西端の神威岬の2岬がある。
 野塚で右に行けば積丹岬だが、今回はパスし、左へ。国道229号経由で神威岬に向かった。
 神威岬は昔からアイヌ人にとっては神々の宿る神聖な場所になっていた。また、この岬は雄冬岬、茂津多岬とともに「西蝦夷三険岬」に数えられ、船乗りたちにとってはきわめつけの難所として恐れられてきた。沖合を通る時は航行の安全を祈ってお神酒を供え、洗米や絵馬を奉納する習わしがあったという。
 国道229号を右折し、行止まり地点の駐車場にアドレスを止め、岬の突端まで遊歩道を歩いた。40分ほどで到着。そこには白黒2色の灯台がある。集塊岩の台地は日本海の波の浸食で削られ、高さ100メートルほどの断崖になっている。下をのぞきこむと、目がくらみそう…。その先の岩礁には、伝説の神威岩がそそり立っている。
 ここは「義経北行伝説」の地。日高・平取の首長の娘チャレンカは、義経に会ってからというもの恋のとりこになり、義経に一目会いたくて神威岬までやってきた。そのときすでに義経の一行は船出したあとで、嘆き悲しんだチャレンカは岬から身を投げた。そんな彼女の体が神威岩に変わったという。

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JR小樽駅前を出発
余市から積丹半島に入っていく


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積丹の町
積丹半島は一面の雪景色


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野塚で神威岬を望む
神威岬に到着


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遊歩道を歩いて神威岬の突端へ
岬の突端から神威岩を見る


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