アドレス日本一周 east[119]
投稿日:2013年12月4日
津軽海峡冬景色
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津軽半島最北端の龍飛漁港から地つづきの帯島に渡る。ここには義経伝説の伝わる小島で、弁天がまつられている。道の行止り地点には「津軽海峡亭」という食堂。その先は大岩が手を広げるような形をして立ちふさがっている。
帯島から龍飛漁港に戻り、龍飛崎の台地上に自動車道で登っていく。
一軒宿の龍飛崎温泉を通り過ぎたところに「津軽海峡冬景色」の歌碑が建っている。
ごらんあれが 竜飛岬
北のはずれと
見知らぬ人が 指をさす
息でくもる 窓のガラス
ふいてみたけど
はるかにかすみ 見えるだけ
………
と彫り刻まれた歌碑の前に立ち、赤いボタンを押すと、石川さゆりの歌が流れてくる。「津軽海峡冬景色」の歌碑の先が階段国道の入口。国道339号は龍飛漁港から龍飛崎の台地上までは人のみが通れる日本で唯一の階段国道。この階段国道を歩いて往復し、龍飛崎の駐車場にアドレスを止めた。
冷たい風に吹かれながら歩いて岬の白い灯台へ。この一帯は一日中、海からの強い風が吹きつけるので、周囲の丘陵地帯には風力発電の風車が何基も見える。
龍飛崎の突端には海上自衛隊のレーダー基地がある。レーダー越しに北海道を見る。北海道最南端の白神岬までは19・5キロでしかない。
戦前まではここに旧日本海軍の望楼があった(2007年に撤去)。明治以前の文化5年(1808年)、弘前藩はここに台場を築き、狼煙台と砲台を設置した。龍飛崎は昔も今も日本の北方警備の要衝の地になっている。
龍飛崎を後にし、同行してくれているkoshiさんと一緒に龍飛崎温泉「ホテル竜飛」(入浴料500円)の湯に入る。浴室からは龍飛漁港を真下に見下ろす。絶景湯だ。湯から上がるとレストランで「海峡ラーメン」(840円)を食べた。カニ、エビ、イカ、ホタテ入りの海鮮ラーメンだ。
龍飛崎から「竜泊ライン」の国道339号で日本海側の小泊まで行きたかったが、残念ながらすでに冬期閉鎖で走れない。そこでゲートまで行ってみた。
国道339号の冬期閉鎖は11月17日午前9時から4月24日午前9時までとなっていた。北国の冬は長い。