カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

アドレス日本一周 east[149]

投稿日:2014年1月10日

日本最大級の一枚岩

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2008年12月17日

 佐渡の外海府を北へと走ると、日本海に突き出た巨岩の大野亀が見えてくる。
 海沿いの県道45号で大野亀のすぐ下まで行った。
 アドレスを止めると遊歩道を駆け登り、高さ167メートルのてっぺんに立った。そこからは外海府の海岸線を一望!
 佐渡の大野亀は一枚岩。紀伊半島の古座川の一枚岩とともに日本の巨大一枚岩の双璧を成している。古座川の一枚岩は高さは150メートルで大野亀よりもやや低いが、川岸に沿って、その幅は800メートルもある。裏側にまわりこむと、大野亀と同じように、てっぺんまで登れる山道がある。
 こうして日本の「二大一枚岩」を登ると、世界最大の一枚岩、オーストラリア中央部のエアーズロックが思い出されてならなかった。
 エアーズロックに初めて登ったのは道祖神のバイクツアー、「賀曽利隆と走る!」シリーズの第1弾目、「目指せ、エアーズロック!」(1993年)で、だった。
 オーストラリア東海岸のブリスベーンを出発してから7日目に、エアーズロックの麓に到着。西日を浴びたエアーズロックは真っ赤に染まっていた。ここまでの道のりが厳しいかっただけに、エアーズロックに到着した喜びにはひとしおのものがあった。
 メンバー全員で日が暮れるまでエアーズロックを見つづけた。日が沈む直前のエアーズロックは、まるで炎をたぎらせれ燃え盛るかのような赤さだった。
 翌朝はまだ暗いうちにキャンプ場を出発。今度は地平線に昇る朝日を浴びたエアーズロックを眺め、そして急勾配の岩肌に這いつくばるようにして登り、全員で標高867メートルの頂上に立った。まさに感動の瞬間。我ら「豪州軍団」は山頂でシャンペンをあけて乾杯。そこからの眺望はすごかった。360度の大展望。スパーッと天と地を切り裂いた地平線。どこまでもどこまでも大平原がはてしなく広がっていた。
 1996年には全行程7万2000キロの「オーストラリア2周」を走破したが、そのときもエアーズロックには登った。
 大野亀でしばしエアーズロックの思い出にひたったところで出発。大野亀の先には外海府の名勝、二ツ亀がある。2匹の亀がうずくまったような形をした岩山。潮が満ちると島になるが、干潮のときは渡れる。そんな二ツ亀を間近で見て佐渡最北端の弾崎に向かった。

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外海府を行く
大野亀が見えてくる


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大野亀を駆け登る
こちらは二ツ亀


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